「彗星のごとく現れた美少女」「令和のシンデレラガール」。そんなありふれたキャッチフレーズが、ビタッとハマってしまう逸材の小西桜子(こにし・さくらこ)が、4月27日(月)発売『週刊プレイボーイ19・20合併号』のグラビアに登場!

昨年は約3000人のオーディションを勝ち抜き、映画『ファンシー』のヒロインに抜擢され、今春は地上波ドラマに出演した彼女に、初撮影の感想や今後の野望を聞いた。

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■3000人の中からヒロインに

――週プレでの初撮影はいかがでしたか?

小西 正直、グラビアはほぼ経験がなく不安でした。でも担当の編集者さんが最初の打ち合わせで私の一番好きな写真集(奥仲麻琴の『RUN RUN まこと』)を、資料として持ってきてくださって。そこで「あ、大丈夫だ~!」って、不安がワクワクに変わりました。ロケ場所も自然豊かでのんびりとした空気感で、楽しかったです。いい思い出になりました!

――撮影隊も、小西さんの穏やかな人柄に癒やされっぱなしでした。

小西 よく周りからも、ふわふわしているねと言われます。しゃべり方のせいですかね? 自分では、最近気づいたんですけど、すごくこだわりが強い性格かなと思っています。スイッチが入るのは遅いけど、入るとひとつのことを徹底的にやりたくなったり。

――デビュー1年強で、話題の映画やドラマに引っ張りだこ。小西さんを「令和のシンデレラガール」と紹介する記事もあります。

小西 本当にありがたいことです。周りの人の支えなしでは、今こんなにお仕事はできてないですから。

――カンヌ国際映画祭でも話題になった、三池崇史監督作品の『初恋』では応募者約3000人のオーディションを勝ち抜いてヒロインに抜擢(ばってき)されました。

小西 オーディションを受けたときは、仕事を始めてまだ3ヵ月くらいで。まだお芝居のこともよくわかっていなかったので、どういうふうに演じようかとか、あまり考えずにそのときの気持ちのまま演技をしました。

――そして合格したと。

小西 はい。マネジャーさんから、「通ったよ」と聞かされたときは、もちろん驚きましたが、なぜか不思議と運命のようなものを感じて、すっと受け入れられました。この作品と出会ったことで、自分の人生がやっと動きだす予感がしてワクワクしましたし、すべてをぶつけようと思いました。緊張よりも、うれしさや、やる気のほうが勝っていました。

――この1年で変化したことはなんですか?

小西 お仕事をいただけるようになったことと、作品はたくさんの方が携わって作られるということに身をもって気づけたこと。多くのことに感謝できるようになったかなと思います。

――現在はドラマ『映像研には手を出すな!』(TBS系)に出演中です。

小西 好きなことに打ち込むことの素晴らしさや、創作活動をすることのワクワク感や夢が詰まっている作品です。現場でも、本当に面白いモノを作ろうとする人たちのエネルギーに毎回刺激をもらっています。私自身、そういう環境がすごく好きだし、これからもそういう人たちとものづくりができたらと思います。

――そんな小西さんの今後の野望は?

小西 人の心を動かせる女優になることです。お芝居を見た人の心を動かしたり、見た人の人生を変えたり。簡単にはできないことだけど、そういう存在になれることが、私にとってはたくさんお金を稼いだり、勉強ができたりすることよりもずっと大きなことなんです。

――ブレイク前夜の小西さん的には、今は夢の何合目くらい?

小西 難しいです! お芝居を始める前の自分からしたら今はK点を突破しているように見えるかもしれないけど、「今」の自分から見たら、まだ1合目です。

外出自粛で最近は家にいることも多くて、高校生のときに見ていた映画を見返したりしたんです。で、やっぱりあの頃見た映画に人生を変えられたんだなと気づいて。生きることに大きく関わる、お芝居の力を実感しました。これからもそれを忘れず表現を続けていきたいと強く思います。いろんな作品や週プレさんで、また読者の皆さんとお会いできるように頑張ります。

(スタイリング/渥美千恵 ヘア&メイク/高城裕子)

●小西桜子(こにし・さくらこ) 
1998年3月29日生まれ 埼玉県出身 身長164cm 
趣味・特技=水泳、絵を描くこと、映画観賞 
◯ドラマ『映像研には手を出すな!』(TBS系、毎週火曜25:28~)に道頓堀透役で出演中。デビュー間もないながらも映画『初恋』『ファンシー』の2作品でヒロインを務め、話題に。