甲子園の最多優勝校はどこ? 学校別優勝回数ランキングと都道府県別ランキングを解説【2026】

写真/PIXTA、Adobe Stock

晴天の甲子園球場のグラウンドのイメージ画像

甲子園の最多優勝校とは?まず押さえる前提(夏・春の違い)

「夏の甲子園」と「春のセンバツ」で記録が分かれる理由

高校野球の全国大会には、主に8月に開催される「全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)」と、例年3月中旬から4月上旬にかけて開催される「選抜高等学校野球大会(春のセンバツ)」がある。

両者は主催新聞社や出場校の選考方法が異なる別大会であるため、優勝回数や通算勝利数などの記録は「夏のみ」「春のみ」「春夏通算」で分けて集計されるのが一般的である。

最多優勝校・中京大中京とその記録(夏・春夏通算のトップ)

甲子園において、夏単独でも春夏通算でも最多優勝回数を誇るのは、愛知県の中京大中京(中京大学附属中京高等学校)である。夏の優勝回数は計7回に上り、1931年から1933年にかけては史上唯一となる「夏3連覇」を達成した。春のセンバツでの4回の優勝を合わせた春夏通算の優勝回数「11回」は、現時点で全国最多の記録となっている。

最新の集計時点とデータについて

本記事のランキングおよびデータは、夏の大会については2025年(第107回)終了時点、春のセンバツについては2026年(第98回)終了時点の記録に基づいている。なお、2025年夏の第107回大会では沖縄尚学(沖縄)が夏の甲子園初優勝を飾った。

第108回全国高等学校野球選手権大会は2026年8月5日に開幕しており、決勝は8月22日に行われる予定である。この大会の結果によっては、以下に挙げる夏の記録や都道府県別の順位が変わる可能性がある。ただし、春夏通算で上位に立つ中京大中京と大阪桐蔭はいずれも今大会に出場していないため、通算記録の1位・2位が今大会中に変わることはない。

学校別の優勝回数ランキング(通算・夏・春)

試合終了後に整列する高校球児のイメージ画像

春夏通算の優勝回数ランキング

春と夏を合わせた「春夏通算」の優勝回数ランキング上位は以下の通りである。

  • 1位:中京大中京(愛知) - 11回(夏7回・春4回)
  • 2位:大阪桐蔭(大阪) - 10回(夏5回・春5回)
  • 3位:PL学園(大阪) - 7回(夏4回・春3回)
  • 3位:松山商(愛媛) - 7回(夏5回・春2回)
  • 3位:広島商(広島) - 7回(夏6回・春1回)

戦前から伝統を築いてきた中京大中京に対し、近年優勝回数を積み重ねてきた大阪桐蔭が1回差にまで迫る構図となっている。3位には7回で3校が並んでいる。

夏の甲子園・優勝回数の上位校

夏の甲子園(選手権大会)単独における学校別の優勝回数ランキング上位は以下の通りである(第107回大会終了時点)。

  • 1位:中京大中京(愛知) - 7回
  • 2位:広島商(広島) - 6回
  • 3位:松山商(愛媛) - 5回
  • 3位:大阪桐蔭(大阪) - 5回
  • 5位:PL学園(大阪) - 4回
  • 6位:龍谷大平安(京都) - 3回
  • 6位:智辯和歌山(和歌山) - 3回

戦前から甲子園を牽引してきた伝統校(中京大中京、広島商、松山商)が上位を占める一方で、戦後や平成以降に台頭した大阪勢(大阪桐蔭、PL学園)がそこに食い込む構図となっている。とりわけ大阪桐蔭は1991年に初優勝を挙げた後、2008年以降にさらに4度優勝している。

なお松山商の5回のうち、1950年(第32回)の優勝は学制改革による統合期にあたり、松山東の校名で挙げたものである。この優勝は松山商・松山東の両校の記録として扱われている。

また、この順位は第107回大会終了時点のものである。上位2校は第108回大会に出場していないため1位・2位は変わらないが、3回以下のグループについては今大会の結果によって顔ぶれが変わる可能性がある。

春のセンバツ・優勝回数の上位校

春のセンバツ単独における学校別の優勝回数ランキング上位は以下の通りである。

  • 1位:東邦(愛知) - 5回
  • 1位:大阪桐蔭(大阪) - 5回
  • 3位:中京大中京(愛知) - 4回
  • 3位:横浜(神奈川) - 4回
  • 5位:県岐阜商(岐阜) - 3回
  • 5位:PL学園(大阪) - 3回
  • 5位:広陵(広島) - 3回
  • 5位:箕島(和歌山) - 3回
  • 5位:東海大相模(神奈川) - 3回

東邦は2019年(第91回)に5回目の優勝を挙げ、以降は単独トップの座を保ってきた。しかし2026年春の第98回大会で大阪桐蔭が4年ぶり5回目の優勝を果たし、歴代トップタイに並んでいる。3位には2025年に4回目の優勝を挙げた横浜が中京大中京と並び、上位には愛知・大阪・神奈川の学校が目立つ形となっている。

夏の甲子園・都道府県別の優勝回数と読み解き方

球場に入場する高校球児たちのイメージ画像

都道府県別ランキング上位

夏の甲子園における都道府県別の優勝回数上位は、第107回大会終了時点で以下のようになっている。

  • 1位:大阪府 - 14回
  • 2位:和歌山県 - 8回
  • 2位:神奈川県 - 8回
  • 2位:愛知県 - 8回

大阪府は、PL学園や大阪桐蔭などの活躍により通算14回の優勝を数え、全国トップに立っている。それに次ぐ2位グループ(8回)には、和歌山県、神奈川県、愛知県の3県が並ぶ。

和歌山県は智辯和歌山(3回)、桐蔭(2回)、向陽(2回)、箕島(1回)と複数校が優勝している。神奈川県も東海大相模(2回)、横浜(2回)、慶応(1回)、法政二(1回)、桐蔭学園(1回)、湘南(1回)と複数の強豪校が優勝回数を支えている。一方、愛知県は中京大中京(7回)と旭丘(1回)の2校が実績を占めており、一つの名門校が県全体の数字を大きく押し上げている点が特徴である。

ただしこの順位はあくまで第107回大会終了時点のものであり、この並びは今大会の結果によって変わる可能性がある。

記録を比較するときの注意点(年度・大会数のカウント)

都道府県別や学校別の優勝回数を比較する際には、いくつかの注意点がある。まず、開催されなかった年度が存在することである。夏の大会は1918年に米騒動の影響で中止となったほか、戦争の影響による中断期間があり、2020年(第102回大会)も新型コロナウイルス感染拡大に伴って中止となった。春のセンバツにも同様の中断期間がある。

また、統合や校名変更をまたぐ優勝をどちらの学校の記録として数えるかによって、集計に差が出る場合もある。加えて、ニュースなどで「全国最多優勝」という表現が用いられる際には、それが「春夏通算」なのか「夏単独」「春単独」なのかを確認したい。

まとめ

甲子園球場の外観のイメージ画像

甲子園における最多優勝校は、夏・春夏通算ともにトップの記録を持つ中京大中京(愛知)である。近年は大阪桐蔭(大阪)が力をつけており、2026年春のセンバツ優勝によって通算10回とし、1回差まで迫っている。

夏の都道府県別では、第107回大会終了時点で大阪府が14回でトップに立ち、和歌山県、神奈川県、愛知県の3県が8回でこれに続く。第108回大会をはじめ、今後の結果によってこれらの数字は動いていくことになる。どの学校や地域が優勝回数を積み上げていくのか、引き続き注目したい。

出典

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