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国民的アイドルグループと呼ばれたAKB48が誕生して20年、現役のメンバーたちは何を思い、どんな活動をしているのか? パーソナルヒストリーを掘り下げる連載「なんで令和にAKB48? Season2」。第11回は2019年の10月6日にチーム8の鳥取代表メンバーとしてデビューした徳永羚海(とくなが・れみ)。前編ではオーディションの話や、コロナ禍での活動など聞かせてもらいましたが、後編は初選抜の思い出や、今のAKB48など語ってもらいました。
――高校入学のタイミングで上京して生活が一気に変わりましたね。
徳永 ようやくAKB48になりました。
――思い描いてたAKB48生活が始まりました?
徳永 そのときは一番後輩だったから、先輩に追いつかなきゃって気持ちで必死でしたね。空白の3年間をどう埋めようって、もがきながら活動をしてました。思い描いてたアイドル像とは結構違ってしんどかったです。
――その時期によく面倒を見てもらった先輩とかいるんですか?
徳永 鈴木くるみちゃんが高校の先輩でチームBでも一緒だったので、学校で声をかけてくださったり、めちゃめちゃお話とか聞いてくださったり。
――当時のチームBは柏木由紀さんもいましたよね。
徳永 テレビで見ていたスターと公演に出るんだみたいな。一緒に出る機会は少なかったですけど、そういうところでも自分ってAKB48なんだって感じましたね。
――活動で大変だったことは?
徳永 歌とダンスですね。劇場公演にフルで出るとなると12曲とか。それまでは、そんなにたくさん覚えることがなかったので、必死に頭に詰め込んで。
でもありがたいことに、『アイドルの夜明け』公演の初日メンバーにも選んでいただいて。自分の衣装を作っていただいたり、めっちゃ嬉しいなって思ったし、もっと頑張らなきゃって気持ちにもなりました。
――AKB48生活も順調というか。
徳永 あとは『根も葉もRumor』を選抜メンバーじゃなかったんですけど、マネージャーさんから「明後日ですけど、覚えられますか」って言われて、頑張って覚えて音楽番組に出たことがあって。
――すごい! でもどうしてそんな急な話が?
徳永 コロナが流行っていて、選抜メンバーが急に出れなくなっちゃったんです。みんなが1ヶ月ぐらい猛特訓してたのを知ってたからこそ、それを2日で覚えるの?って。でも、選んでいただいたことに意味があるから、絶対に断っちゃいけないなって。2日間必死にあいちゃん(佐藤綺星)と一緒に覚えました。
初めての音楽番組でめっちゃ緊張したんですけど、テレビで見ていた場所に自分がいるんだなって嬉しかったです。
――頑張って良かったですね。
徳永 そこに呼ばれたことで、自分も選抜メンバーに選んでもらえる場所にいるのかなって、自覚が芽生えました。
そのあとの『久しぶりのリップグロス』も選抜メンバーじゃなかったけど、音楽番組に出演させていただいたり。あと一番大きかったのが、『AKB48 SURREAL』ってユニットのセンターに選んでいただいたことで。ゆいゆい(小栗有以)さんや、なる(倉野尾成美)さんとか、AKB48を代表するメンバーのなかで、センターをやらせてもらって。これはすごいことをしているなって。
――大抜擢でしたよね。
徳永 だからこそ、その次のシングルの『どうしても君が好きだ』で選抜メンバーに入れなかったのが初めての挫折というか。選抜への意識が一番高かったからこそ、選抜発表は苦しかったですね。
――それはどこで聞いたんですか?
徳永 ユニバーサルミュージックさんにレーベルが移籍したタイミングで、会議室にみんながいる状態でひとりずつ選抜メンバーが呼ばれていったんです。もしかしたら自分も呼ばれるかもって思いがあったから、呼ばれなかったときに「これが現実か」みたいな。涙が止まらなくなっちゃって......。悔しいって感情をそこで初めて覚えました。
徳永 やっとだなって。後輩がどんどん選抜メンバーに入っていく姿を見て、これはヤバいなって焦り始めていたところでもあったから、めっちゃ嬉しかったです。そこでも上京してよかったなって、すごく感じましたし、ここからがまたスタートだなって。
――選抜メンバーの活動はいかがでしたか?
徳永 MVってこんな感じなんだとか、番組にもいろいろ出演させていただいて、初めてのことばかりだったので、また気が引き締まりましたね。
それと、選抜に入っても悔しいって気持ちがあるんだなって。テレビに出演させてもらっても、カット割りで映らなかったりするんです。今までは選抜に入れない悔しさだったけど、また違う悔しさがあるんだって。
――悩みは尽きないですね。
徳永 AKB48人生っていろんな悔しさがあるんだなって。まだまだ知らない悔しさもあると思うし、だからこそAKB48の活動ってすごい面白いものだなって思いますね。いろんな感情になります。
――今は21期生までいるし、徳永さんも先輩になりました。
徳永 気づいたら先輩メンバーって呼ばれるようになって、驚いてます。年上の後輩メンバーも多いから、先輩って呼ばれる感覚に慣れてなくて。自分的には先輩と接する方が得意というか、後輩との接し方は模索中というか、悩んでますね。
――先輩っぽさを見せることはないんですか?
徳永 劇場の使い方や掃除の仕方とか、ゴミの捨て方とかを教える立場になって、先輩してるなって。あと最近、自分が一番先輩の現場があったんです。自分としてはすごいことで、そこで責任感も芽生えて。これからそういう場面も増えていくと思うから、先輩としての立ち回りも身につけたいなって思ってます。
――後輩におごったりしてます?
徳永 実は後輩とご飯に行ったことがないんですよ。自販機でおごるとかはあるんですけど、ご飯はないので、そろそろやってみたいです。
――話しかけたりはしてますよね?
徳永 行けるときもあるけど、まだ躊躇しちゃいます。言うときはちゃんと言う先輩でいたいなって思うからこそ、後輩との壁をなくすっていうのは、今の課題かなって。
――今のAKB48って見ていてどうですか?
徳永 みんな可愛くて、ちゃんと個性があって、自分を持っていて、そこって本当にすごいなって。俯瞰して見ちゃいますね。
――徳永さんもメンバーじゃないですか。
徳永 そうなんですけど。歌番組とかを見ていても、めっちゃ可愛いなって。ファンみたいになってるんですけど、でもその中で活動しているからこそ、もっと自分も可愛くなりたいっていう気持ちもすごい芽生えるんです。刺激をもらってますね。
――高校を卒業して、今はAKB48一本でやってるんですよね。
徳永 高校のときは、勉強しながら、コンサート期間はリハしなきゃみたいな感じで、どっちつかずみたいな、もどかしい気持ちもあって。でも今はコンサートってなったら、そこに集中できて、ちゃんと振りとかも覚えた上で、表現も考えれるようになったし。AKB48のことを考える時間が増えて、より好きになったなって思います。
――徳永さんが今のAKB48できることって?
徳永 昨年、「とっとりふるさと大使」に任命していただいてから、そこで結構自信がついたというか。鳥取出身はAKB48にひとりしかいないし、大使に選ばれるってすごいなって。
鳥取って、何もないと思われがちなんですけど、自然豊かで海も山も川もあるし、なんといっても砂丘があるんですよ。鳥取の魅力を皆さんにお伝えすることが自分のできることかなって。
最近、めちゃめちゃ嬉しかったことがあって、長友彩海ちゃんとか、ゆいゆいさんとか、(岩立)沙穂さんが鳥取に来る機会があって。ご飯がめっちゃおいしいとか、鳥取が好きになったと言ってもらえたんです。たくさんの方に鳥取に来てほしいと思いますし、大使として頑張りたいなって。
――今の自分の夢は何ですか?
徳永 やっぱり選抜メンバーに戻ることが一番の夢です。選抜に1回入って、その景色も知ってるからこそ、絶対に戻りたいし、選抜常連メンバーにもなりたいなって。
――どうしたらいいと思いますか?
徳永 明確にはないですよね。ないからこそ、誰でも目指せる場所なのかなって。
そう思うからこそ、今の自分にできることは何だろうって。自分のキャラって何だろうって。キャラを確立してるメンバーが結構いるからこそ、自分にしかないものって何だろうって。そこを身につけなきゃなって思っています。
――キャラですか......。最近はギャルってよく言われてますよね。
徳永 ギャル好きだから嬉しいんですけど、ファンの方からのウケがあんまり良くなくて(苦笑)。そこがちょっと悩みです。見た目もギャルに振り切るのもいいかなって思うんですけど、めちゃめちゃ勇気がいるんですよね。
――最近は金髪にするメンバーも増えてますからね。そして昨年末に20周年でレジェントメンバーがたくさん来ましたが、思い出があれば。
徳永 もう圧倒されましたね。どうやったらそのオーラを自分も纏(まと)えるだろうって思っちゃいました。
――先輩との交流はあった?
徳永 すごい印象に残ってるのは、大島優子さんが現役メンバーと一緒にインスタライブをやってくださって。そこで「耳がにゃんにゃん(小嶋陽菜)に似てる」って、言ってもらえたんですよ。めちゃめちゃ驚いたし、嬉しかったです。
――すごい! 小嶋さんに会って確認しました?
徳永 できなかったです。圧倒されすぎて......。
――今、AKB48は東京ドームって目標を掲げていますが、その舞台に立つために必要なことは?
徳永 ひとりひとりがAKB48をめちゃめちゃ好きな気持ちがあったら、好きな気持ちって見てる人にも伝わると思うからこそ、ひとりひとりのAKB48愛は大事だなって。あとは絶対に立ちたいって覚悟があったら、近づくんじゃないかなって思いますね。
――AKB48愛と覚悟ですか。
徳永 そこに立って恥ずかしくないようなスキルだったり、アイドル力だったり。東京ドームという大きいステージだからこそ、誰が見ても恥じないようなアイドル像を持ったみんながいたら立てるんじゃないかなって。立ちたいなって思います。
――先日の代々木コンサートはどうでしたか?
徳永 会場がめっちゃ大きくて、最初に立ったときは圧倒されて。だからこそ、どんなステージに立っても圧倒されない力。ずっしりと立てる自信が必要だなって。周りを圧倒させる勢いというか、気持ちがないと、東京ドームには立てないのかなって思いますね。
――最後に徳永さんにとってAKB48とは?
徳永 人生で初めて熱中できた場所かなって。最初にお話ししたんですけど、習い事を長くやっても熱中できなくて。でもAKB48はこの7年間ずっと好きで、ずっと続けたくて。ずっと上を目指したい場所。こんなにも自分って熱中できるんだって、初めて知りました。
――そういう場所と初めて出会えたわけですね。
徳永 いろんな感情にもなるけど、AKB48のことはめっちゃ好きだし、こんなにも熱中できる場所に出会えた人生はすごい幸せだなって思います。
【連載「なんで令和にAKB48?」は木曜日更新。次回は6月18日、卒業を控えた大盛真歩が登場!】

●AKB48
2005年(平成17年)12月8日、秋葉原のAKB48劇場で1期生お披露目。
2025年12月4日に21期生がデビュー!
68thシングルが8月19日(水)発売決定!!
坂川陽香とのレギュラー番組「AKB48れみひゅーレディオ!!」がBSSラジオほか全11局でO.A.
旅番組「ふわり愛」で、ふるさと大使としてオススメの名所を永野芹佳と巡った〈鳥取編〉が6月に放送予定
最新情報は公式ホームページをチェック。
●徳永羚海(とくなが・れみ)
2006年10月1日生まれ、鳥取県出身
身長158cm
Nickname=れみたん
公式X【@48_RemiTokunaga】
公式Instagram【@remi_tokunaga1001】




