【SHOW-WA青山隼の果てしない延長戦】サッカー仲間で大先輩の俳優と対談後のひとり語り「お芝居に触れるほど、舞台に立つ自覚や責任感が芽生えてきます」

取材・文/釣本知子 撮影/上村透生


連載【果てしない延長戦】15回

元Jリーガーで、現在は秋元康プロデュースの昭和歌謡グループ・SHOW-WAのメンバーとして活躍する青山隼の連載「果てしない延長戦」。現役時代の先輩や戦友をはじめ、各界で活躍する方をゲストに招き、「人生の転機」や「次への挑戦」をテーマに熱く語り合う。

今回は、ゲストとの対談を振り返る「ひとり語り」。前回のゲスト、サッカー仲間で俳優の大先輩でもある勝村政信さんのお話を受け、心に残った言葉や、役者に転身した下積み時代の思いを明かす。

【サッカー仲間であり、雲の上の人】

前回、5人目のゲストにお迎えしたのは、俳優の勝村政信さんでした。共通のサッカー仲間が多く、会えばほぼサッカーの話をしています。だからこそ、今回はどんな対談になるんだろうという緊張がありました。

勝村さんはあまり多くを語らない方ですが、ご自身の人生の転機から蜷川幸雄さんや北野武監督との裏話まで、今までにないくらい深いお話をしてくださって。また、先輩後輩関係なく気遣いの方。だから、自分から誘うというよりも「いつでも遊びに来ていいよ」みたいなスタンスなんです。ご飯の帰りに「ちょっと寄るところあるから」と連れて行かれた先が、大物俳優の方のご自宅だったこともありました。僕も一緒にお邪魔してお茶をいただいて(笑)。そうやってさりげなく人と人を繋げてくれるんです。

僕にとって勝村さんは、役者としてものすごく憧れる"雲の上の人"。でも、僕が迷っているときには「大丈夫か?」と降りてきてくれるような存在です。あまり多くを語らない方なのですが、そこがまたかっこいい! 言葉のひとつひとつに深みがあって、「このパスを拾うか拾わないかはお前次第だよ」と言われているような気がします。

【下積み時代、共演から始まった関係性】

出会いは、ドラマ『アリバイ崩し承ります』(2020年)での共演でした。現場に入る前から「絶対に勝村さんに話しかけよう」と決めていたので、お芝居の緊張感と初めて話しかけるドキドキが募っていったのを覚えています。その出会いがきっかけで翌日にご飯に連れて行っていただき、サッカーや旅行をご一緒するまでの繋がりに。勝村さんと出会えたことが本当に嬉しいですし、感謝しかないです。

プロサッカー選手を引退後、お芝居の世界に飛び込んだものの、このドラマに出ていた当時はコロナ禍も重なって仕事がほぼない時期でした。お芝居の稽古やオーディションに挑戦しながら、川崎のサッカークラブ「パラムンドFC」のコーチとして子どもたちにサッカーを教える日々。小学校6年生の秋冬頃からジュニアユースチームに入ってきた子たちを担当することになり、ほぼ毎日行っていました。中学の3年間ずっと成長を見守ることができたので思い入れも強く、卒団式では僕まで泣いてしまって。そんな彼らが今年の春、高校を卒業したんですよ! 感慨深いものがありましたね。

対談でお話しましたが、ちょうど草津へ合宿に行ったときに勝村さんたちと会って集合写真を撮ったのが、その教え子たちです(笑)。お互いのチームの子たちと対戦させたこともあって、「あの選手いいね」なんて言ってくれたこともありました。

勝村さんがMCを務める『FOOT×BRAIN +』を見るとわかると思うんですけど、誰よりもサッカー愛が強いんですよ。プロ選手としてプレーしていた方々よりも詳しいですし、こういう方がどんどんサッカーを語っていてほしいなって思います。

【進む道の先に蒔いてくれた"種"】

今回の対談で特に印象に残っているのは、勝村さんが生き方として大切にされている「レンタル」という言葉でした。

「人生のすべては借り物。だから、ちゃんと丁寧にきれいにしてお返ししないといけない」――。

深いですよね......。今の僕なりに解釈するなら、自分にきっかけを与えてくれた方々に、お借りした御恩をさらにピカピカにして成果として返すことなのかなと思いました。オーディションに受かる、グループとして結果を出す、そういうことかなと。今はまだ真意をつかみきれていない自分もいますが、これから進む道の先に蒔(ま)いてくださった「種」だと感じています。

振り返れば、僕の周りには「今はまだわからないと思うけど」みたいな言葉をくれる方が多くて。坪井慶介さんと対談したときもそうでしたし、僕の叔父(伊集院静)と叔母(篠ひろ子)もまさにそういう人です。言われたときはピンとこなくても、ふとしたときに「あの言葉はこういう意味だったんだ」とあとから響いてくるものがあるんですよ。

また、勝村さんが30代の頃に「モグラ役を演じたら何も怖くなくなった」「辿り着いた先でまた考えればいい」と語っていたのも印象的でした。一生懸命ちゃんと向き合って生きてきたからこそ言えると思いますし、それが"高望みしない"ってことに繋がるのかなと。現状に慣れてしまうことを当たり前だと勘違いしないように、与えられた場で全力を尽くす。対談では冗談でSHOW-WAの歌割りの話をしましたけど(笑)、まずは自分が置かれた立場で全うすることが新しい出会いや未来に繋がっていくのだとハッとさせられました。

【いつかまた同じ舞台で】

役者の活動を始めてから10年、お芝居の世界を見れば見るほど勝村さんのすごさがわかりますし、関わるほどに叔母の偉大な存在を知らされます。プロの方々のお芝居に対する向き合い方や作品へのこだわりは、自分が現役時代にサッカーに注いでいた情熱と通ずるものがあるなと。お芝居に触れれば触れるほど、舞台に立つ自覚や責任感が芽生えてきます。

『アリバイ崩し承ります』では、刑事役の勝村さんと被害者の死体役の僕という出会いでした。冷静に考えればとんでもなくすごい俳優さんですが、芸能界は第一線で活躍したい思いで飛び込んだ世界。出会ったばかりの頃よりは近づいていると思うので、いつかまた、もう少し対等にセリフを言い合えるシーンで勝村さんと共演したいです。それが役者としての目標のひとつです。

一歩ずつ近づいていると信じて、これらかもSHOW-WAの活動に全力を注ぎながら、お芝居にも挑戦していきたいです!

★果て戦だけの激レアSHOW-WAオフショット★
 

ニコニコしんちゃん&じゅんじゅん。このあとお台場から武道館まで約10km、歩くことに挑戦!  結果はSHOW-WAのYouTubeをご覧ください♪

●青山隼(あおやま じゅん) 
1988年1月3日生まれ 宮城県出身 
◯2006年にプロデビュー。U-20日本代表経験を持ち、Jリーガーとして名古屋グランパス、セレッソ大阪、徳島ヴォルティス、浦和レッズでプレーし、2015年に現役引退。その後は、俳優として舞台やドラマ等に出演。現在は、秋元康プロデュースの昭和歌謡グループ・SHOW-WAのメンバーとして活動中。ラジオ『SHOW-WA寺田&青山の青春時代を取り戻せ!』(CBC、毎週日曜22:00~)レギュラー出演中。今年10月1日(木)にはSHOW-WAとして初となる日本武道館での公演が決定!
公式X【@jun_aoyama1988】 
公式Instagram【@jun_aoyama_show-wa】

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