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仮面ライダーシリーズ最新作『仮面ライダーマイス』のオンエアを記念して、今年も『週刊プレイボーイ』で特別号が発売! 10月26日に発売された45・46号では「仮面ライダーヒロイン大特集!!」と題し、歴代の仮面ライダー女優たちが登場。水着グラビアの最新撮り下ろしやインタビューなど、仮面ライダーファン必見の内容となった。
その特集より歴代美女4名のインタビューを、週プレNEWSにて掲載。今回は『仮面ライダーギーツ』(2022~2023年)でツムリを演じた青島心さんが登場。ツムリは、人々が命を奪い合うデスゲーム「デザイアグランプリ」のナビゲーター。予期せぬ事態に翻弄されながらも、主人公たちの命運を左右する重要な役割を担っていく。青島さんはツムリをどう演じていたのか? 出演にまつわるエピソードや当時の心境などを語ってもらった。
* * *
──まずは『仮面ライダーギーツ』のオーディションに参加したときのお話から聞かせてください。
青島 『仮面ライダー』シリーズのオーディションに参加したのは、『ギーツ』で2回目でした。初めて受けたのは『ゼロワン』だったと思います。そのときに不合格だったこともあって、正直「仮面ライダー」シリーズは自分に向いてないんだろうなとずっと思っていました。でも、『ギーツ』のときは当時のマネージャーさんが強く薦めてくれて、その後押しもあって受けることにしました。
──自分自身は、決して積極的ではなかった?
青島 そうですね。当時は『ギーツ』に限らず、マネージャーさんに薦められたら受けるし、そうじゃなかったら受けないというスタンスでした。まだ10代でしたし、お仕事に対する気持ちがまだ定まっていない時期だったと思います。
──そんな時期に受けたオーディションでしたが、見事にツムリ役を射止めました。
青島 監督のおひとりからは、「参加者の中で一番緊張してなくて、それが強く印象に残った」と言われました。自分としてはそこまで緊張していなかったわけではないんですが、オーディション前に受けたアドバイスが大きかったんだと思います。
青島 同じ事務所の森日菜美さんが、前年に『機界戦隊ゼンカイジャー』に出演していたので、彼女に相談してアドバイスをもらったんです。『ゼンカイジャー』も『ギーツ』も同じ東映の特撮作品なので。そうしたら、「なるべくいつも通り、自然体で臨んだ方がいい、素が一番!」というアドバイスをくれて。当日はそこまで意識したつもりはなかったんですけど、その言葉があったおかげで肩の力を抜いていられたんだと思います。
青島 マネージャーさんが私の誕生日に合わせて知らせてくれたんですが、嬉しさよりもプレッシャーが大きかったことを覚えています。これから1年間の長丁場を頑張らなきゃいけないんだって。それと、当時の私はお芝居をすること自体のプレッシャーを抱えていたんです。『ギーツ』」に出演する5年前、演技経験のないままヒロインを務めさせていただいたドラマ「絶狼(-ZERO―DRAGON BLOOD-)」で、「セリフが棒読みだ」とか、けっこう厳しいご意見をたくさんいただいて。それがトラウマとしてずっと残っていました。
──そうだったんですね。そのトラウマは、どのようにして乗り越えたんですか?
青島 とにかく気持ちを切り替えるしかありませんでしたね。合格したからにはやるしかないし、クランクインまでに監督たちからツムリという役の重要性をレクチャーしていただく中で、必死に前を向いて撮影に臨みました。必死すぎて、批判のことを考える余裕がなかったところもあります(笑)。撮影が始まってからは、若手キャスト陣の存在も大きかったです。
──若手キャスト? どのような部分で大きかったと感じます?
青島 レギュラーキャストで最年少が、当時17歳か18歳で、ほとんどが演技未経験でした。私は23歳で一番年上だし、過去に批判されたトラウマがあるとはいえ演技経験はある。年上の私が弱い部分を見せている場合じゃないと思ったんです。しかもツムリは命懸けのゲームをナビゲートする立場。演じる側のメンタルが弱っていたらとても1年間やりきれません。だからこそ、現場では常に強い気持ちを持ってカメラの前に立つようにしていました。
──青島さんが演じたツムリは、生き残りをかけたゲーム「デザイアグランプリ」のナビゲーターという役柄でしたね。
青島 ツムリは、人間の姿はしているけど"人ならざる者"で、常に淡々としながらも、その様子を楽しんでいるような存在。人ではないからこそ、人間らしい感情はできる限り抑えて演じる必要がありました。でもその一方で監督から「ルール説明ではテーマパークのお姉さんのアナウンスのように明るく」といった指示をいただくことがあって。人間らしさと人ならざる者、その演技のバランスを掴むのが最初は本当にむずかしかったです。
──そのバランスはどうやって見つけていったんでしょうか?
青島 物語が進むにつれ、ツムリ自身が簡秀吉くん演じる主人公の英寿(えーす/仮面ライダーギーツ)たちと関わる中で、少しずつ人間の感情が芽生えていったんです。やがて自分の上司にあたるギロリに対して、涙目になって反発したり。人ではないはずのツムリが感情を露(あら)わにしたことは、役作りにおいても大きな転換点になりました。それ以降、ツムリはより人間味を帯びていき、少しずつ演じやすくもなっていきましたね。ただ1回だけ撮影現場から逃げ出したくなったことがあるんです。
青島 人間らしい感情が芽生えてきたとはいえ、基本的には人ではないツムリがどうしても涙を流さなければいけない場面があったんです。しかも、劇中ではほぼ接点のない沙羅さん(志田音々)が窮地に陥るシーン。深い関わりがない人物の悲劇に対して、どう感情を動かし、涙を流せばいいのかわからなくなってしまって。私はどうしても泣けずに、撮影を止めてしまったんですね。あの時は、本当に現場から本気で逃げ出したくなりました。
青島 どんな状況だったとしても、途中で投げ出すわけにはいきませんからね。ただ泣かなければ、現場が進まない。それで、私は撮影中断中に父に電話をかけたんです。普段はあまり連絡をしない父の声を聞いたら、感情が動いて泣けるかもしれないと思って。すがるような気持ちだったと思います。すると父は「お前ならできる」という言葉をくれたんです。その言葉を胸に撮影に戻ったら、カメラの前で自然に涙があふれてきて、無事にシーンを撮り終えることができました。私にとって一つの壁を乗り越えた瞬間でしたし、その後の演技の向き合い方を変えてくれた大切な経験です。
──『仮面ライダーギーツ』という作品、ツムリという役柄を通して、どんなことを学んだと感じていますか?
青島 "お芝居の中でどう自分の感情を動かすか"を学んだと思います。テーマパークのアナウンスのようにセリフのトーンを上げたり、劇中で関係性が薄い人物の危機に深く心をかよわせたり。役の内面へどう潜り込んでいくかという方法を「ギーツ」の現場から教わったと思います。
──「ギーツ」での経験を経て、ご自身の日常や内面にも変化はありましたか?
青島 間違いなく明るくなったと思いますね。もともとの私はものすごい人見知りで、感情の起伏が薄いロボットのようなタイプだったんです。そんな自分が、『ギーツ』に出演してからはよく笑うようになり、感情の幅が広がりました。仕事でコミュニケーションも取りやすくなりましたし、物事を前向きに捉えられるようになったなとも思います。なんだか、ようやく"血の通った人間"になれたような気がしています(笑)。そう思うと、自分の人生にとって本当にかけがえのない作品に出会えたと実感しています。
●青島心(あおしま・こころ)
1999年5月19日生まれ 静岡県出身
◯2011年の第7回東宝シンデレラオーディションをきっかけに芸能界デビュー。以降、俳優やモデルとしての活躍を続けている
公式X【@kokoro_aoshima】
公式Instagram【@kokoro_aoshima】