グラビアライター・とり
グラビアライター・とりの記事一覧
1997年生まれ、兵庫県出身。 妄想を得意とするグラビアライター。 趣味/散歩、レコード収集。
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仮面ライダーシリーズ最新作『仮面ライダーマイス』のオンエアを記念して、今年も『週刊プレイボーイ』で特別号が発売! 10月26日に発売された45・46号では「仮面ライダーヒロイン大特集!!」と題し、歴代の仮面ライダー女優たちが登場。水着グラビアの最新撮り下ろしやインタビューなど、仮面ライダーファン必見の内容となった。
その特集より歴代美女4名のインタビューを、週プレNEWSにて掲載。今回は『仮面ライダーリバイス』(2021~2022年)でアギレラ/夏木花を演じた椛島光さんが登場。アギレラは、悪魔の始祖・ギフ様のいいなずけとしてあがめられる悪魔崇拝組織「デッドマンズ」の女王。後に悪魔と分離し、本名の夏木花として仮面ライダーアギレラに変身し、活躍する。椛島さんはアギレラ/夏木花をどう演じていたのか? 出演にまつわるエピソードや当時の心境などを語ってもらった。
* * *
――椛島さんは、もともとアイドルに憧れて大学進学時に青森県から上京され、3年ほどのアイドル活動を経て、初めて受けたお芝居のオーディションが『リバイス』だったそうですね。
椛島 芸能活動を始めた当初はお芝居に興味があったわけではなかったのですが、アイドル時代に一度だけ、当時のグループとして映画に出演させていただく機会があったんです。ちょうどアイドル活動をやり切ったと感じ始めていた時期だったこともあり、その映画への参加を機に「私も本格的にお芝居をやってみたい」と思うようになりました。とはいえ、全くの未経験だったので、なかなかスタート地点に立てず、悶々とする日々が続いて......。そんな中、当時のマネージャーさんから教えていただいたのが『リバイス』のオーディションでした。「受けてみる?」と聞かれて、二つ返事で「やります」と言った覚えがあります。
――過去のインタビューで「このオーディションを逃したら終わりだ」とお話しされていましたが、初めてのオーディションで、どうしてそこまで追い込まれていたんでしょう?
椛島 やっと掴んだチャンスだったので。今思うと少し大げさですけど、当時はお芝居のオーディションが受けられるというだけで、すごく貴重なことだと思っていたんです。もしここで決まらなかったら、お芝居とは縁がなかったと諦めていた気がします。もし『リバイス』が決まらなかったら、今の私はいないかもしれません。
椛島 意外と大丈夫でした。お芝居について、知識も経験もゼロの状態で臨んだオーディションだったので、うまく見せようという発想もなく、ただ楽しむことだけを考えていました。
――当初は本作のヒロインである五十嵐さくら役でオーディションを受けていたんですよね。
椛島 そうなんです。最終選考の際にプロデューサーさんが私の実年齢(当時25歳)に気付き「女子高生を演じるには大人すぎる」と、アギレラ役を与えてくださいました。あ、年齢は隠していたわけじゃないですよ(笑)。
――当時の椛島さんのお写真を見ると10代に見間違うのも無理はないというか。本当に気付かなかったんでしょうね。実際、女子高生役でも全然違和感がなさそうですが「私、ヒロインやれますよ!」とは思わなかったですか?
椛島 そんな、そんな(笑)。それこそ(五十嵐さくら役を射止めた井本)彩花ちゃんをはじめ、10代のコたちもたくさん受けていましたから。ヒロインを演じたかった気持ちもありつつ、最終審査でアギレラのような女王様的なセリフを言わせていただき楽しかったですし、役をいただけるだけでありがたいなと思っていました。
――合格はどのようなタイミングで知らされたのでしょう? 昨年、同じ企画で井本さんにお話をうかがったところ、コメント撮りをしているときにサプライズで聞かされたと言っていましたが。
椛島 私は普通にマネージャーさんからの電話で知りました。確かお腹が空いていて、カフェに入るまでの道中で電話を受けたんですけど、あまりにうれしすぎて、そのあと何を食べたか全く覚えていなくて。無意識に何か注文して食べてはいたんですけど......。オーディションも決して手応えを感じていたわけではなかったので、驚きで胸がいっぱいでした。

――突然の良い知らせにそわそわしつつも無意識に何かを食べている光景を想像すると、なんだか面白いですね(笑)。『リバイス』で椛島さんが演じたアギレラは、悪魔の始祖とされるギフ様の復活を目論む悪の組織「デッドマンズ」の女王。初めてのお芝居だったかと思いますが、役作りで意識したことは?
椛島 アギレラは、いい意味で悪の女王らしさのないキャラクターだったので、個人的にはすごく演じやすかったです。それこそ最初の顔合わせの際には、パイロット監督の柴﨑(貴行)さんから「アギレラはギフ様を復活させるための生贄(いけにえ)として人々を襲うけど、悪いことをしている自覚は全くなく、むしろ、それが世界にとっていいことだと信じている純粋なキャラクターだから」と説明を受けていました。あと、確かクランクインが第1話の冒頭に登場するクラブのシーンだったんですよ。
――熱狂的なデッドマンズの信者を集めて、ド派手に集会をしているシーンですね。
椛島 はい。あの"パリピ"な空間から始まったことに加えて、ヒラヒラの真っ赤な衣装に目の下をキラキラさせた派手なヴィジュアルも相まって、自然とアギレラのキャピッとしたイメージが作られた気がします。一方で、目的のためなら手段を選ばない冷酷な一面もあるので、笑顔から急に真顔になるなど、キャピッとしたイメージとのギャップは意識しました。
――同じく第1話では、政府特務機関「フェニックス」の任命式に乱入して中継カメラに大きく顔を映し、自身をアピールする場面もありました。そうした作中での派手な言動が印象に残ったのか、放送後は「アギレラ様」がSNSでトレンド入りする事態に。
椛島 想像以上に大きな反響をいただき、驚きました。お芝居で作品に貢献ができたのかなと、早くもやりがいを感じた瞬間でした。続く第2話、第3話で発した「ぴえん」というセリフもSNSでトレンド入りしたんです。現実で「ぴえん」と言ったことがなかったので、どんなテンション感で言うのが正解なんだろう? って、家で何回も練習した記憶があります(笑)。
――初めてのお芝居とは思えないくらい好調な滑り出しですが、演じていて大変だったエピソードはありましたか?
椛島 デッドマンズ崩壊後、居場所を無くし自分を見失うアギレラを演じるのは大変というか、辛かったです(第14話以降)。あんなにキャピキャピしていたのに、どんどん笑顔が無くなって......。台本をもらうたび「早く報われてほしい!」と思うのですが「またダメか」の繰り返し。中でも32・33話はアギレラの転機となるエピソードで、さくらと対決し孤独を打ち明け涙するシーンもあれば、さくらの提案で一緒に遊園地で遊んだり、しっぽり温泉に浸かったりと、気持ちの振れ幅が大きく苦戦しました。やっぱりメイン回は緊張しました。
――泣きのお芝居も初めてだったと思います。うまくできました?
椛島 実は、ガチ泣きでした(笑)。基本的にアギレラは怪人態(クイーンビー・デッドマン)、さくらは仮面ライダージャンヌに変身した状態で戦いながら掛け合いを行なったので、アフレコで気持ちを表現する必要があったのですが、最後にさくらと抱き合うシーンは生身の状態だったので、自然と涙があふれました。あてもなく彷徨(さまよ)う期間が長かったので、やっと居場所が見つかった! という気持ちでした。
――第34話からは、夏木花に名を改め新たな人生をスタートさせます。
椛島 アギレラみたいにキャピキャピしていないし、「ぴえん」とも言わない(笑)。どちらかというと普段の私に近いイメージだったので、自然と演じることができました。アギレラとして彷徨っているときは、いつ物語からいなくなってもおかしくないと思っていたので、夏木花として生まれ変わるばかりか、第36話で仮面ライダーアギレラとして変身までさせてもらえたのはまさかでした。
――『リバイス』で駆け抜けた1年を通して、椛島さんにとって転機になるような出来事はありましたか?
椛島 転機ですか。難しいですね。当時は初めてのお芝居に加えて、アクションやアフレコなど日々挑戦がありましたし、エピソードごとに監督さんが変わるので、毎回違った角度からいただくアドバイスを全部吸収しようと、とにかく必死でした。毎回「もっと上手くやれたんじゃないか」と、撮影後に一人反省会をしていました。オンエアを見ると反省が止まらなくなるので、あえて見ない時期もありました。しかもコロナ禍だったので、いつも以上に体調管理にも気を遣わなきゃいけなかったんです。どれだけ気をつけていても、誰かが感染して撮影がバラシになることもありました。本当にバタバタだったので、クランクアップしたとき、「やり切ったぞー!」って初めて自信が持てたほどです。
――『リバイス』は仮面ライダー生誕50周年記念作品で、他作品に比べてスピンオフも多かったとか。それに同じ役とはいえ、アギレラ、夏木花と、異なるキャラクターを演じる難しさもありましたよね。
椛島 まさに。記念すべき作品に泥を塗らないよう、自分にできることを全力でやろうということしか考えていませんでした。最初にお話ししたように『リバイス』が決まらなかったら、俳優の道を諦めていたかもしれないんです。そんな作品で、アギレラと夏木花という幅のあるキャラクターを演じられたのは、本当にいい経験になりました。「もっと色んな役を演じてみたい」と、お芝居を頑張る決心がついたので。これからも私の中で大切な作品であることは、間違いないです。
●椛島 光(かばしま・ひかり)
1996年6月8日生まれ 青森県出身
『仮面ライダーリバイス』で俳優デビュー。以降、『プロ彼女の条件』シリーズ(BUMP)やNHK大河ドラマ『べらぼう』などに出演。2nd写真集『Ortensia』(KADOKAWA)が10月30日(金)に発売
公式Instagram【@hikari_kabashima】




