マシンガンズ2年ぶりの単独ライブはガクテンソク奥田が200万の資金を提供!「演出とグッズは完璧! あとはネタだけ」

取材・文・撮影/関根弘康

(左から)滝沢秀一と西堀亮(左から)滝沢秀一と西堀亮

芸歴16年目以上の漫才師による賞レース『THE SECOND』(ザセカンド)でセカンド(プチ)ブレイクを果たしたマシンガンズ(西堀亮・滝沢秀一)が2024年以来、2年ぶりとなる単独ライブ『マシンガンズ単独ライブ 約束~Supported by ガクテンソク奥田~』を7月15日(水)に東京・草月ホールで開催! 今年のザセカンドは惜しくもベスト16で敗れてしまったが、最近は自主ライブを始めるなど、アラフィフにして気合い入りまくりのふたりに話を聞かせてもらった。

――今年のザセカントが終わって2か月ほど経ちますが、ふり返っていかがでしたか?

西堀 やっぱグランプリファイナルまで行かないとつまんないね。ネタの出来は悪くなかったけど、対戦相手のリニアが強すぎた。

滝沢 「リニアに勝ってほしい」みたいな風を客からも感じていたから、いかに跳ね返せるかって。そこまではわかってたんだけどね。

西堀 2023年は俺たちに追い風が吹いてたけど、今回はリニアにビュービュー吹いてたね。「食えるようになるぞ!」ってパワーもすごかった。

――マシンガンズも2023年は「俺たちがいちばんかわいそう! 食えてない!」って言ってましたよね。

西堀 本来は"かわいそう"を競う大会だったからな。

――最近は活きの良いM-1卒業組がそのままザセカンドに出るようになってきましたよね。ベテラン芸人ならではのお客さんイジリとかもあまりせず、いきなりネタが始まって。

西堀 2分長いM-1になってきてるんじゃない。あとやっぱり客が点を入れるからさ。俺らみたいに客に「うるせえな!」とか言っちゃうと1点が入るよな(苦笑)。

滝沢 オンバト(爆笑オンエアバトル)の後期も、客投票だから攻略法みたいなのができちゃって。同じようなネタばかりになってたよね。漫才コントのほうがいいとか。ザセカンドも3点を取る漫才ができるか。

――いわゆる競技漫才というか。

西堀 トム・ブラウンが言ってたよ、「ザセカンドで1ミリも勝てる気がしない」って(笑)。まあ1点が入るよね。ランジャタイとかも大変じゃない?

――そう考えたら決勝の金属バットはすごかったですよね。ラストの1ボケで決めるっていう。逆に優勝したくなかった説も出たり。

西堀 若手じゃないから、もう抜けたいんじゃない? でもセルフプロデュースという面では最高だったよね。あれでカリスマ感が出たと言うか。

――ザセカンドに向けての対策はあったんですか?

西堀 今までで一番ライブをやったな。とにかく数を叩こうと思って、芸歴2、3年ぐらいが出るライブに連絡して出してくれって。お客さんも20人とか。

滝沢 やるとネタ覚えるんだよな。

西堀 知ってる芸人いなくて。「初めまして、お願いします」ってライブが多かったよ。向こうは急におじさんが来たなって反応。

滝沢 今日はおじさんがいるな。やりづらいなって(苦笑)。

西堀 もう普通のライブで居場所ないんだよ。今年は路上ライブにも挑戦したいよね(笑)。

――大騒ぎになるんじゃ?

西堀 誰が騒ぐんだよ。おじさんにしか声をかけられないよ。

滝沢 やっぱりおじさんはテレビを見てるからな。ザセカンドの直後に大学生300人ぐらいの前でしゃべったけど、誰も知らなかったもん。そりゃ学園祭も呼ばれないな。

西堀 実行委員が知らないんだもん。俺たちが今、一番居場所ないかもしれない。今は自主ライブとかやってるけど、なくなったらどこでやるんだろうって考えることあるよ。

――今は漫才協会に入ってますし、浅草とかどうなんですか?

西堀 宮田陽・昇とか新宿カウボーイが威張ってるんだよ(笑)。まあ貢献度もあるんだろうけどさ。あと都市伝説があって。落語家さんの合間に出る場合はウケすぎちゃいけないんだってさ。その後のネタやりづらくなるからって。「だから僕らがよく呼ばれるんですよ......」って風藤松原が言ってた。

――風藤松原って、オンバトによく出ていた太田プロの若手エースでしたよね。スタイリッシュでワーキャーだった。

西堀 この前のライブで、ぱーてぃーちゃんの信子に「ヘンな衣装~!」って、めっちゃイジられてたよ。風藤が何も言い返せずモゴモゴしてて、時代って残酷だなって思ったよね(笑)。

――話が転がりすぎましたけど、たくさんネタをやった1年だったと。

西堀 やっぱ急に目標が出たからさ。今、おじさん芸人は目の色が変わってんじゃない?

滝沢 大きいのが、ベスト32まで行ったらザセカンドツアーに行けるんだよ。 

西堀 俺たちは非よしもとで一番多く出てる!

滝沢 世の中には"よしもとだけにしない"という仕事があるんだよ。そこをガブガブ食べている。誰も気づいてないスキマ産業。

西堀 後輩の青色1号とかより金属バットのほうが会ってるもんな

――拠点が大阪なのに。

西堀 でも、よしもとの芸人を見てたら、そりゃ仲良くなると思ったよ。1日3回とか舞台に出るじゃん。空き時間に話したり、メシ行ったり。あと、囲碁将棋の文田に言われたのが、「その漫才の回数でよく人前でやるネタを作れる」って。びっくりされたよ。

――そうなんですか?

西堀 ザ・パンチとかトットは年間で800本やってるんだって。俺らなんかこの前1か月ぶりに漫才したんだよ。だからアガっちゃってさ(笑)。

――ベテランなのに......。

西堀 でもツートライブの周平魂が言ってたけど、「マシンガンズは気持ちが違う」って。あんまりネタをやってないから、ウケてやろうって気持ちがすごいと。吉本は1回スベっても、1/800だからさ。重みが違うんだよ。

――そして今回、2年ぶりの単独ライブをやります。Supported by ガクテンソク奥田となってますが、どういうことですか?

滝沢 奥田が200万くれるって言ったんだよ。2023年にガクテンソクと戦ってウチらが勝ったじゃん。それで「東京にこんな漫才があるんだ」って衝撃を受けたらしいんだよ。

勝つためには、これとこれが足りないみたいな対策をして、翌年はウチらに勝ったの。それでテンションが上がっちゃって、決勝トーナメントのくじ引きで、「優勝したらマシンガンズに200万あげます」みたいなことを言い出して、

――見事に優勝して賞金1000万円を獲得しました。

西堀 偉かったのは、滝沢は風化させないように、ことあるごとに言ってたの。無視されても門前払いされても、いろんなとこで言ってたらさ、向こうも観念したんじゃない? 「もう単独にしましょうか?」って。

滝沢 本当はザセカンド前にやろうとしたんだけど、小屋がなかったんだよね。それで今になった。

西堀 Supported by ガクテンソク奥田って、もちろん金銭面もあるけど、一番の軸は、奥田がマシンガンズはネタをこうしたらもっと良いのにっていう。アレンジに近いのかな?

――奥田さんからいろいろ言われてるんですか?

滝沢 ネタは受け取ったけど、あとは好きにやってくれって。

西堀 タニマチだよね。200万払ってくれて、好きにやっていいって。

滝沢 奥田によって変わったところをどう面白がるかみたいなのが、見どころなんじゃない? やっぱりこのぐらいの年齢、経歴になってくると、凝り固まって。誰かの力で変えてもらわないと。

――そうなんですね。

滝沢 元・火災報知器の小林が作家で入ってるけど、付き合いが長いから、言えなくなってくるんだよね。だからこの前、後輩の20代の女のコに見てもらったんだよ。そしたら、「おじさんキモーイ」って。衝撃を受けたよね。今までにない感覚だなって。

西堀 やっぱり目黒蓮が一番人気あるんだろ? って言ったら違うって。今はM!LK(ミルク)らしいな。

――マシンガンズは若いコにウケたい?

西堀 ズレすぎてて、これ面白くない?って思ったの。滝沢が「女のコはエビとアボカドを与えておけば、むしゃぶりつくだろ」って言ってたら、若い人にしたらキモいわけよ。

――じゃあ今は何が流行ってるんですかね?

西堀 三茶(三軒茶屋)らしいよ。

――それは昔からじゃないですか?

西堀 若いほうが堂々としてるんだよね、自分の周りだけのブームかもしれないけど、流行ってるみたいに言うんだよ。何だっけ、流行ってるアプリ?

滝沢 Setlog(セットログ)!

西堀 1時間ごとに動画を撮るんだってよ。BeReal(ビーリアル)だってやっと知ったのに。

滝沢 若い頃、のりおよしお師匠が「今はモーニング娘。やろがい!」って言ってて。おじさんだなあって思ってたけど、それになってる。

西堀 いちばんショックだったのが短パンだよ。

――おじさんの短パンから見えるスネ毛が気持ち悪いとか話題になってますよね。

西堀 俺、50過ぎてるって言ったら、「もう履いて大丈夫です」って。「40歳ぐらいの短パンは若ぶって気持ち悪い。50歳は『今日は熱いんだろうな』って思う」と。もう何してもいいんだよ......。

――眼中にないんでしょうね......。けど、違う目線が入るのは気づきがありますね。改めてライブの見どころは?

滝沢 今回はうちわやペンライトを使える演出ができたらいいなと思ってる。

――それ漫才ですか? ......初期にたくさんいたワーキャーファン大歓迎と。

西堀 ガワばっか考えてるからね。もうグッズも揃ってるし。

滝沢 アボカドも売ろうと思ってる。女は好きじゃん!

西堀 ファンは腹が減ってるワケじゃないんだよ!

滝沢 子猫ちゃん(マシンガンズの女性ファン)たちにも来てもらいたいね。

西堀 マシンガールとか言ってなかったっけ?

――マシンガールTシャツとか良さそうですね。

西堀 いや、グッズ屋から言わせると、引っかかるものは着たくないんだよ。みんな大人だから「何のTシャツ?」って聞かれちゃうじゃん。今回のは大丈夫。あとはアクスタ、クリアファイル、シールにタオル。

――グッズと演出はできてるし、あとはネタですかね。

西堀 5本ぐらいはやろうと思ってる。それだったら金返せって言われないだろ?

――2年前よりパワーアップしたところはありますか?

滝沢 オール新ネタ。前回はデビューして25年やってきたことの総決算だったけど、今回はそれ以降の全部! まだ他のライブでも出してない初下ろし。たぶん二度とやらないネタもあるし、生で見たほうが絶対に楽しいと思うから、地方からでも来てほしいな。

西堀 ザセカンド以降の集大成だよな。真剣にネタを作るようになって、これだけ変わったっていうの見てほしいよ。

●マシンガンズ 
1998年コンビ結成。2007年『M-1グランプリ』で準決勝に進出し、2023年には結成16年以上の漫才師による賞レース『THE SECOND ~漫才トーナメント~』で準優勝。
公式YouTube「マシンガンズチャンネル」
「マシンガンズ単独ライブ 約束~Supported by ガクテンソク奥田~」
日時/7月15日(水)
場所/草月ホール
開場/19時 開演/19時半

○滝沢秀一(たきざわ・しゅういち) 
1976年9月14日生まれ、東京都出身。
ごみ清掃員としても働き、環境省のサステナビリティ広報大使を務める。 
公式X【@takizawa0914】 
公式Instagram【@takizawa0914】

○西堀亮(にしほり・りょう) 
1974年10月4日生まれ、北海道札幌市出身。
乃木坂46川崎桜主演のドラマ『野球少女鷲尾』(FOD SHORT)に出演。
公式X【@nishihoriryo】 
公式Instagram【@nishi.hori】

★マシンガンズのグラジャパ!プロフィール

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