おぎぬまXのキン肉マンレビュー【第62巻編】~儚(はかな)く散る5本槍たち! 惨劇は止まらない!!~

構成/石綿 寛(樹想社) 撮影/中里 楓 ©ゆでたまご/集英社

『週プレ』復活シリーズ、JC『キン肉マン』第62巻をおぎぬまXがレビュー!!『週プレ』復活シリーズ、JC『キン肉マン』第62巻をおぎぬまXがレビュー!!

新シリーズに入り、本格的なバトルが始まります! 突如襲来した、オメガマン・アリステラ率いるオメガ・ケンタウリの六鎗客(ろくそうかく)に対し、果敢に立ち向かうウルフマンたち"正義の五本槍"! 彼らは未知なる強敵に対してどう挑むのか!? さっそく第62巻のレビューを熱く語りたいと思います!!

●JC『キン肉マン』第62巻

 レビュー投稿者名 おぎぬまX ★★★★★ 星5つ中の5

【パワーだけじゃない! カナディアンマン、奮戦!!】

前巻のラストでは、"正義の五本槍"ティーパックマン唯一の武器・ティーバッグウィップが、オメガ・ケンタウリの六鎗客のひとり・ヘイルマンによって切り裂かれてしまいます。それでも闘志を失わないティーパックマンですが、茶葉の抜けたティーバッグウィップではまったくダメージを与えられません。 

万策尽きたティーパックマンは、ヘイルマンの予告通り全身を氷漬けにされ、ブリザードソードによって首をもがれてしまいました。第21回超人オリンピックから作中時間で8、9年、リアルタイムでは30年近い時を経ましたが、まさか再び首をもがれる形で死亡することになるなんて...!

健闘むなしく敗れ去ったティーパックマン。首をもがれながらも涙をこぼす、悲哀に満ちた表情が切ない...健闘むなしく敗れ去ったティーパックマン。首をもがれながらも涙をこぼす、悲哀に満ちた表情が切ない...ただ正直、ティーパックマンが勝利をつかむのは厳しいだろうと覚悟はしてました。ゆでたまご先生は、人気超人であろうと負ける時はとことん負けさせるシビアな部分がありまして、久しぶりに登場した懐かしキャラであろうと、リングの上では皆平等なのです。

それにしてもこの試合、両者の超人強度の差を嫌というほど思い知らされましたね。ティーパックマンは氷漬けにされたまま、なす術もなく斬首されてしまいましたが、前章でネメシスはロビンマスクとの試合中にアイスロック・ジャイロで全身を氷漬けにされても、自力でぶち破ってるんですよね。さすがに、ネメシスと比べるのは気の毒な気がしてしまいますが...氷漬けになった状態から自力で脱出できるかどうかは、第一戦で通用する超人かそうじゃないかの境目といえるかもしれません。 

ティーパックマンの残酷な死に様に動揺するウルフマンたちですが、カナディアンマンが「死ぬことくらい覚悟して、このリングに上がったはずだ」と檄(げき)を飛ばします。そしてそのまま、カナディアンマンとパイレートマンの巨漢対決にスポットが当たります。ということで始まった第二試合ですが、なんとしてもカナディアンマンには初勝利をもぎ取っていただきたいところです。"正義の五本槍"の面々は、テリーマンやロビンマスクといった先鋭ぞろいのアイドル超人軍に比べると、少々頼りない超人ばかりです。そんな"残念なアベンジャーズ"ともいえるチームの中でも、カナディアンマンは屈指の怪力の持ち主なのですから! 

...しかし、超人強度100万パワーが持てはやされたのは、超人オリンピック時代の話。やはり、その数十倍の超人強度はあるパイレートマンには押し負けてボコボコにされてしまいます。ロープに吹っ飛ばされたカナディアンマンが、その反動を利用してスーパーマンパンチを放ちますが、パイレートマンは瞬時に海賊服を高速で閉じて相手の拳を挟みこみ、その状態のまま豪快に投げ飛ばします。 一度はパイレートマンをグラつかせたパンチ。だが二度目はあえなく反撃されて...一度はパイレートマンをグラつかせたパンチ。だが二度目はあえなく反撃されて...

それにしても、僕はこの「ジャケットシャッター」というカウンター技に、ゆでたまご先生の真骨頂と言いますか、天才的発想力を感じてしまいました。海賊モチーフのキャラが初手でやる技が、高速でジャケットを閉じて相手のパンチを防ぐ!? 自分だったら、もうちょっと海賊に寄せた技にしちゃうと思うんですよね。自由すぎるアイデアに、同じ作家としてつい嫉妬してしまいます...! 

まだ試合は始まったばかりですが、パイレートマンはすでにカナディアンマンの実力を測り終えたのか、「お前はたまたま恵まれた体格と力に頼りすぎている」と断じます。ああ...悔しいですが、カナディアンマンがなぜ第一線で活躍できないのか、その理由がこの一言に詰まっている気がします。たとえば、主人公のキン肉マンも一見すると猪突猛進なパワーファイターのようですが、トリッキーな超人のからめ手や、特殊リングによるデスマッチでも、機転を利かせ、弱点を探し、攻略していく対応力があります。思えば「夢の超人タッグ編」で、はぐれ悪魔超人コンビに乱入されてから、カナディアンマンの人生は大きく転落してしまいましたが、今まで通りの力一辺倒のファイトスタイルでは、捲土重来(けんどちょうらい)を果たすことは永遠にできないでしょう。

パイレートマンの言葉に激昂したのか、ここからカナディアンマンの反撃が始まります。ジャケットシャッターで左足を捕らえられても、すかさず右足で延髄(えんずい)切りをお見舞いし、相手のヘッドロックから脱出すると、パイレートマンの巨体をオースイスープレックスでぶん投げました。

 カナディアンマンの巨体から繰り出された、華麗なるスープレックス! 巨漢には豪快な投げ技がよく似合う!カナディアンマンの巨体から繰り出された、華麗なるスープレックス! 巨漢には豪快な投げ技がよく似合う!

さらに、さらに...流れるようにS・T・F(ステップオーバー・トゥーホールド・ウィズ・フェイスロック)に移行し、力一辺倒のファイトスタイルとは打って変わって、テクニカルな一面を見せつけました。予想外の展開に思わず実況も、「し...しかしあのカナディアンマンに、こんな華麗なレスリング技術があったとは、正直驚きを禁じ得ません!!」と叫び出してしまいます。この時、「チッ!なんて失礼な実況だ」とボヤくカナディアンマンが、売れてないレスラー感が出ていて本当に最高なんですよね...! 

カナディアンマンの一連のレスリング技術は、相棒であるスペシャルマンと猛特訓をした成果であることが明かされます。この時の、魂の叫びにも似た彼の言葉は、人生で"一番になれなかった者たち"を奮い立たせる、屈指の名台詞だと思います。 

パイレートマンもその心意気を良しと思ったのか、掠奪(りゃくだつ)を生業(なりわい)とする海賊の血を引く超人として、カナディアンマンの「誇りを奪う」と宣言します。まずは相手の心を折るため、額のメイプルリーフをつかむと、顔面を執拗に殴りつけます。しかし、カナディアンマンは自らメイプルリーフを断ち切ると、スペシャルマンの必殺技(フェイバリット)フットボールタックルで反撃、そして自身の代名詞、カナディアンバックブリーカーで勝負をかけました! 

残念ながら盟友・スペシャルマンの姿は現地にないものの、想いを込めた一撃がパイレートマンの巨体にヒット!残念ながら盟友・スペシャルマンの姿は現地にないものの、想いを込めた一撃がパイレートマンの巨体にヒット!

やすやす背骨を折られはしないと、強引にクラッチを外しにかかるパイレートマン。が、そうくると読んでいたカナディアンマンは、瞬時に相手の体勢を変えると新必殺技のリビルド・カナディアンバックブリーカーを繰り出しました。「こちとらカナダの山奥育ち、てめえの背骨がマストだって言うなら、材料の大木をぶった切るのがオレの仕事だーっ!」と、高らかに叫ぶカナディアンマンのなんと勇ましいこと。あの怪力しか取り柄のないヘタレ超人が、こうも戦闘巧者になったのか...!と、胸が熱くなります。

この試合のテーマ性もまた面白いですね。ティーパックマン対ヘイルマンは「茶対氷」という前代未聞の異種格闘技戦でしたが、今回のカナディアンマン対パイレートマンは、「山対海」という構図のようです。果たして、どちらに軍配が上がるのでしょうか...! 

このまま逆転か...と思いきや、パイレートマンはやはり強い! カナディアンマンの新必殺技の完成度を認めつつ、技を維持するための力が足りていないと冷静に分析し、相手の拘束が緩くなった瞬間を狙って脱出を果たします。この時点でパイレートマンの勝利は確定したも同然ですが、彼はあえてトドメをささず、降伏勧告の儀式を始めると言い出しました。パイレートマンは、もはや死に体のカナディアンマンに向かって「今後はΩ(オメガ)の民に忠誠を尽くすことを誓えば、命は取らない」と告げます。試合中に対戦相手を勧誘するため交渉を迫るなんて、なんとも海賊らしい超人ですね。 

カナディアンマンは「ありがとうございます...助けてください...」と懇願し、あっさりと屈服したかと思いきや、「なんて...誰が言うかよ!」と拳を振り上げました。ああ、もう誰も彼のことを国辱超人、ヘタレ超人と呼ぶことは許されません。彼は先の闘いで散ったティーパックマンに恥じないほど、この試合で男を上げたのですから。 生まれ変わったカナディアンマン! 委員長はもう少し彼を信じてあげてほしい生まれ変わったカナディアンマン! 委員長はもう少し彼を信じてあげてほしい

恩情を拒否されたパイレートマンは、立ち関節技のセントエルモスファイヤーでカナディアンマンを容赦なく締めつけます。必殺技といえば落下技や激突技が多い中、立ち関節技とはまた渋い! 

セントエルモスファイヤーによって、カナディアンマンの腹が裂け始めます。意識が朦朧(もうろう)とする中、彼は「許してくれ...」と情けない言葉を漏らしました。今さら命乞いが通用するはずもなく、パイレートマンはより一層力を込めますが、カナディアンマンの口から最後にこぼれたのは「お前との約束を果たせないオレを許してくれ...」という、盟友スペシャルマンへの謝罪でした。その直後、カナディアンマンは背骨をへし折られ、マットに無残な姿で這いつくばったところで試合終了のゴングが鳴りました。

パイレートマンの必殺技・セントエルモスファイヤーでトドメを刺されたカナディアンマン。よく見ると、背景の船も真っ二つ...パイレートマンの必殺技・セントエルモスファイヤーでトドメを刺されたカナディアンマン。よく見ると、背景の船も真っ二つ...

パイレートマンは対戦相手から今回奪うべき宝を、"愛国心"だと勘違いしていましたが、カナディアンマンが持つ本当の宝は、タッグ・パートナーにして盟友のスペシャルマンへの想いでした。そのことに気づいたパイレートマンは「宝の在り処は違えど、宝を奪えたことには変わりはない」とつぶやきリングを去ります。これによって、"正義の五本槍"は痛恨の二連敗となったわけですが、僕は声を大にして言いたい...カナディアンマンは勝利こそ得られませんでしたが、彼の悲願である"捲土重来"は果たした、と!

【ベンキ対ギヤ、イロモノ超人対決!?】

ティーパックマンとカナディアンマンが破れ、残る"正義の五本槍"は3人。カナディアンマンの死を悼む間もなく、今度はベンキマン対ギヤマスターの闘いに移ります。巨漢対決から一転、第三試合はイロモノ超人同士の対決で、これぞ超人レスリングの醍醐味というか、他の格闘技漫画では絶対にお目にかかれない、世紀の珍戦の幕が上がります。

ギヤマスターのファイトスタイルは、胴体のジェノサイドギヤに相手を放り込むという至ってシンプルなものです。これまでに登場した超人でいうと、ジャンクマンやクラッシュマンのような一撃必殺タイプですね。こういった相手との試合は、被弾=死なので、スペインの闘牛を見ているかのような緊張感があります。迫りくるジェノサイドギヤを紙一重にかわし続けるベンキマンに、ギヤマスターは「仲間が次々と死んでも表情ひとつ変えない冷酷な男だ」と嘲(あざけ)ります。しかし、ベンキマンが無表情なのは生まれつきで、その分、冷静に戦況を読み解いて粛々と試合を進めるタイプの超人なのです! 

やがて、ベンキマンはジェノサイドギヤの安全地帯を見抜くと、ロメロスペシャルで反撃に転じるのですが...ここで『キン肉マン』世界で絶対に忘れてはいけない鉄則が発動します。一流の超人レスラーだったら常に警戒しなくてはならないこと、それは「超人が身に着けている小物は回りがち」ということです。案の定、胸部だけでなく、両腕両足の小さなギヤが回転し、ベンキマンは手痛いしっぺ返しをくらってしまいました。冷静に戦況を見つめていたベンキマンだが、どう見ても回りそうな歯車のパーツの存在は見逃してしまった模様冷静に戦況を見つめていたベンキマンだが、どう見ても回りそうな歯車のパーツの存在は見逃してしまった模様

そこから片足を掴まれてしまい、ジェノサイドギヤに飲まれかけますが、目には目を、回転には回転を...なんとベンキマンも頭部のウ○チのようなモチーフを高速回転させると、それを相手の頭部にぶつけて脱出することに成功しました。まさに、二転三転する回転対決です! 

こちらに決定打がない以上、このままではジリ貧です。焦って深追いしたところを捉えられ、再びジェノサイドギヤの餌食になりかけます。ですが、ベンキマンは体内から水流を噴出することで、ジェノサイドギヤを駆動させるために不可欠の油を洗い落とし、ギヤの回転を停止させることに成功しました。見事な頭脳戦によって優位に立ったベンキマンは、強烈なスタナー、鋭いミドルキックをくらわすと、さらには相手の背後に回り、ジャーマンスープレックスの体勢に入りました。超人の中では小柄なベンキマンが、そんな大技を出せるのかと委員長も心配しますが、ベンキマンは全身を発光させると、ギヤマスターの巨体を持ち上げてリングの鉄柱に突き刺しました...! カナディアンマンがスペシャルマンの想いを乗せたように、今度はベンキマンがカナディアンマンの想いを乗せた一撃を放つ...!カナディアンマンがスペシャルマンの想いを乗せたように、今度はベンキマンがカナディアンマンの想いを乗せた一撃を放つ...!

ここでリング外から試合を眺めていたオメガマン・アリステラの様子に異変が。彼が六鎗客のメンバーに惨殺命令を下した裏には、地球の超人たちの間ではびこる謎のパワー「火事場のクソ力」を発動させて研究する狙いもあったことが明かされます。以前のレビューでも何度か語りましたが、火事場のクソ力とは、あえてメタ的に言うならば「主人公補正」のようなものではないでしょうか。本来ならば、主人公のキン肉マンだけに許された、格上の敵に勝つための神秘的なパワーです。それが完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編で危険視され始め、ついに新シリーズでは敵がこの力に目を付け始めたわけです。もし、この力を敵勢力が自在に使いこなすような事態になったら...想像しただけでゾッとしてしまいますね。 

さて、試合が再開されますが、ギヤマスターの胴体はもとから隙間があるため、そこに鉄柱が刺さったところでダメージにはなりません。それからギヤマスターは得意げに語り始めます。紀元前に存在したギヤの集合体である「アンティキティラ島の機械」に比べれば、インカ帝国なんてたかだか数百年の歴史しかない、と。ここで再び重大な新情報が飛び出しました。彼らΩの民は、はるか宇宙からやって来たのではなく、もとは地球の民であり、長い時を経てこの星に還ってきたのだというのです。つまり、彼らは地球を侵略しにきたのではなく、かつての故郷を奪還しにきたのでした。アリステラが地球の超人に向ける、深い怨恨と殺意もこのあたりの事情が関わっているようです。再び回転力を取り戻したギヤマスターの猛攻! 彼の言う「大事な忘れもの」とは...!?再び回転力を取り戻したギヤマスターの猛攻! 彼の言う「大事な忘れもの」とは...!?

一方、試合の方も決着が近づいてきました。全身がジェノサイドギヤの餌食になる寸前、ベンキマンが再び火事場のクソ力を発動。そして、ギヤマスターの手から脱出すると、秘技アリダンゴで相手の全身を丸め、恐怖のベンキ流しを敢行しました。

 必殺・恐怖のベンキ流し!その流れ行く先は、ベンキマンですらわからない!!必殺・恐怖のベンキ流し!その流れ行く先は、ベンキマンですらわからない!!

思えば...思えば、このベンキマンこそ、対戦相手を便器の彼方に押し流し、問答無用で場外負けにさせてしまう元祖一撃必殺タイプの超人でした。ギャグ漫画時代だからこそ許されたような反則級の秘技を成功させ、ついに"正義の五本槍"に初勝利をもたらしたか...!? と思ったのもつかの間、ギヤの回転を利用して便器の中を逆走してきたギヤマスターが地上に飛び出します。もはや反撃する体力も残ってないベンキマンは、そのままジェノサイドギヤに捉えられ、全身をズタズタに破壊されてしまいました。「あと一歩で...仲間の仇(かたき)をとれたはずだったのに...」と言い残してベンキマンがダウン。正義超人軍の3連敗が決定しました。 

懐かしの超人たちが次々と散っていくのを見るのは、読者としても結構しんどく、リアルタイムで連載を追いかけていた時は、このあたりで本当に胃が痛くなりました。いくら試合結果にシビアな『キン肉マン』でも、さすがにそろそろ正義超人が勝利する姿を見たい! そんな読者のフラストレーションが溜まったタイミングで、微かな希望の光が灯ります。今巻のラストでは、場面が辺境の星に移り、そこには畑を耕すフェニックスマンの姿が! そして、まばゆい光とともに姿を現した知性の神が、「再びお前の力を借りたい」と告げ、キン肉マン スーパー・フェニックスの再登場を予感させて、第62巻は終了します! 

王位争奪戦後を終えたフェニックスマン。ひたすら畑を耕す日々を送る彼に、再び闘いの時が...!?王位争奪戦後を終えたフェニックスマン。ひたすら畑を耕す日々を送る彼に、再び闘いの時が...!?

読者の心が折れかけてきたこの絶望的な状況で、運命の五王子たちの再登場を示唆させるラストシーンは、まさに地獄に垂れた蜘蛛の糸のようなビッグサプライズです。残された"正義の五本槍"のカレクックとウルフマンの勝利に期待しつつ、次巻に続きます!

●こんな見どころにも注目!

 

『キン肉マン』には、読者の想像が追いつかないようなトンデモ展開が付きものですが、こちらも長年"肉ファン"をやってるので、ある程度の超理論では驚きません。しかし、今巻収録されたベンキマン対ギヤマスターの試合終盤、恐怖のベンキ流しをギヤマスターが逆流してくるシーンは、鍛えられた肉ファンも思わず驚愕してしまったのではないでしょうか? ベンキマンの足元がギヤに侵食されていく原理、「クッキン、クッキン」という謎の効果音、シリアスな闘いの最中だと言うのに、ものすごくカオスな状況ですね...!

 ●おぎぬまX(OGINUMA X)
1988年生まれ、東京都町田市出身。漫画家、小説家。2019年第91回赤塚賞にて同賞29年ぶりとなる最高賞「入選」を獲得。21年『ジャンプSQ.』2月号より『謎尾解美の爆裂推理!!』を連載。小説家としての顔も持ち、『地下芸人』(集英社)が好評発売中。『キン肉マン』に関しては超人募集への応募超人が採用(JC67巻収録第263話)された経験も持つ筋金入りのファン。『笑うネメシス―貴方だけの復讐―』(原作担当)全4巻が発売中。そして、『キン肉マン』コラボミステリ小説シリーズ『キン肉マン 四次元殺法殺人事件』、『キン肉マン 悪魔超人熱海旅行殺人事件』、『キン肉マン 禁断の超人タッグ殺人事件』が好評発売中
 

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