"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。

今回のテーマはインスタグラムのショッピング機能。前編では、「本格的にスタートしたらインスタで商品を売りたい」という堀江氏に対し、「インスタで商品が買えるようになると、詐欺も加速しそう」とひろゆき氏が危惧。すると堀江氏は、飲食店で酔っているときに撮ったツーショット写真を情報商材の広告に使われた経験や、選挙に出馬したときの写メ地獄を振り返り、素性の知らない人とツーショット写真は断っていることを明かした。

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ひろ でも、堀江さんのファンが増えたほうがいろんな活動がやりやすくなりませんか?

ホリ それはある。だから、今、俺にそっくりなお面を製作中なの。日本一の造形師に頼んで、超精巧なお面を30万円かけて作っている。で、売れない俳優にお面をかぶってもらって、ツーショット係にしようと思っているの。

ひろ そんなに似てるんですか?

ホリ めちゃくちゃ似てるよ。んで、お面かぶってもらうだけじゃなくて、途中から声もマネしてもらおうかなと思ってる。で、うまくいきそうだったら特殊メイクに変えてもらう。例えば、元アメリカ大統領のビル・クリントンの講演とかって、特殊メイクの人がやるパターンもあるらしいんだよ。

ひろ え、それこそ詐欺じゃないですか。

ホリ いやいや、本人ではないことはちゃんと伝えた上でだよ。

ひろ へー。じゃあ、究極的には、堀江さんじゃなくてよくなるじゃないですか。

ホリ うん。というか、むしろ、そうしたい。

ひろ それでいいんすか?

ホリ めっちゃいいじゃん。ようは「堀江貴文」とか「ホリエモン」という概念化をしたいわけさ。今、俺の本だってそうなりつつあるからね。例えばバカ売れした『多動力』も"コピペ本"といわれているくらい過去の俺の発言を持ってきているわけだし。講演会も同じようなパターンにしたいんだよ。

ひろ 概念としての堀江さんと、見た目の堀江さんができれば、本人の堀江貴文がいなくなっても成立する。そしたら堀江さんが死んでも誰も気づかないですよね。それでいいんすか?

ホリ それでいいの。

ひろ へー。堀江さんは前に出てちやほやされたい人だと思ってました。

ホリ いや、されたくない。俺、人見知りだし......。

ひろ って、今回のテーマはなんでしたっけ? あ、インスタか(笑)。結局、情報商材とか「モデルの○○さんもオススメ」みたいなヘンなことがしやすくなるので、僕的には微妙だと思います。インスタのブランドも毀損する気がするんですよね。

ホリ けどさ、そういうのにダマされる人って、別にインスタじゃなくてもダマされるじゃん。

ひろ まあ、そうですね。

ホリ 一説によると、そういう商品を買っちゃう人のリストが、業者間で共有されているって話もあるよね。だから、インスタがどうこうより、雨後の筍(たけのこ)のように出てくる詐欺集団をどうにかするほうが大事だと思うけどね。

ひろ そうですね。

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『堀江貴文の誰がなんと言おうと、僕が認めた旨い店』(ぴあMOOK)がある

●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『論破力』(朝日新書)

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