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仮面ライダーシリーズ最新作『仮面ライダーマイス』のオンエアを記念して、今年も『週刊プレイボーイ』で特別号が発売! 10月26日に発売された45・46号では「仮面ライダーヒロイン大特集!!」と題し、歴代の仮面ライダー女優たちが登場。水着グラビアの最新撮り下ろしやインタビューなど、仮面ライダーファン必見の内容となった。
その特集より歴代美女4名のインタビューを、週プレNEWSにて掲載。今回は『仮面ライダー鎧武』(2013~2014年)で湊耀子/仮面ライダーマリカを演じた佃井皆美さんが登場。湊耀子は、悪の黒幕・戦極凌馬(せんごく・りょうま)の秘書兼ボディガード。高い身体能力と格闘技術を持ち、仮面ライダーマリカにも変身。物語途中から敵組織を離脱し、主人公・葛葉紘汰(かつらば・こうた)らと行動を共にする。佃井さんは湊耀子/仮面ライダーマリカをどう演じていたのか? 出演にまつわるエピソードや当時の心境などを語ってもらった。
* * *
――佃井さんは、もともとJAE(ジャパンアクションエンタープライズ)に所属し、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(2007年)や『仮面ライダーW』(2010年)など東映の特撮作品にいくつか出演されていました。『仮面ライダー鎧武/ガイム』の湊耀子/仮面ライダーマリカ役は、武部直美プロデューサーから直接お声がかかったそうですね。
佃井 そうです。アクションができるという点を買ってくださったのだと思いますが、もう飛び上がるほど嬉しかったです。『仮面ライダー』作品にレギュラー出演することは夢でしたし、しかも自分が仮面ライダーに変身できるなんて! 最近でこそ女性が変身することも珍しくなくなりましたが、当時はそんなこと、夢のまた夢でしたから。本当に信じられなかったです。
――演じられた湊耀子は、敵の黒幕・戦極凌馬の秘書兼ボディーガード。第15話の初登場では、いきなり主人公の葛葉紘汰らを締め上げる迫力あるアクションが印象的でした。役作りはどのように進めたのですか?
佃井 当初は、具体的なキャラクター像の説明はほとんどなくて、『仮面ライダー鎧武』がフルーツモチーフでマリカは桃、と聞かされていたくらいでした(笑)。なので、最初は言葉少なで機械的な秘書をイメージして現場に入ったんです。そうしたら監督から「大人の色気がある感じで」という演出をいただいて。そこから、ただ冷徹なだけではない、艶っぽさを持った女性像を意識するようになりました。

――変身前の俳優とスーツアクターを同じキャストが兼任するのは、極めて異例ですよね。他のキャストのように自分の出番が終わったら引き上げるわけにもいかず、さらにマスクを被ってのアクションもある。相当ハードだったのではないですか。
佃井 撮影の進行上、変身前を撮ってすぐに面をかぶるとなると現場のセッティングや着替えでお待たせしてしまうので、本来は分けたほうが効率が良いんです。それでもあえて両方を任せていただけたわけですから。本当にありがたいことでしたし、忙しかったですが、すごく充実していました。どうしてもスケジュール的に難しい日は、JAEの同期である藤田慧(ふじた・さとし)くんがマリカに入って、支えてくれました。
――ご自身と藤田さん、それぞれがマリカに入った時の違いは、映像を見ると分かるものですか?
佃井 分かりますね。藤田くんは指先の使い方や足の運びなど、女性らしさを緻密に計算して作っているんです。逆に私自身が入ると、マリカの見た目が桃で十分に可愛いからこそ、あまり甘くなりすぎないようにしたくなっちゃう。そこが違います。ただ客観的に映像を見ると、藤田くんの指先の角度やわずかな内股のラインがキレイで見栄えもよくて。「なるほど、こういう見せ方があるんだ」と、同期の藤田くんから学ぶことは本当に多かったです。
――撮影で特に苦労された点はどこでしたか?
佃井 なんといっても衣装が、ミニスカートにパンプスだったことです(笑)。まったくアクション向きではないので、最初はかなり苦戦しました。でもあのスタイルだからこそ、戦う女性の凛とした格好良さが際立つんですよね。特に蹴りに関しては、脚のラインを綺麗に見せつつ、重みをどう出すか、オンエアを見返しながら毎回も研究しました。あとは1年を通して、マスクをかぶるからこその体調管理ですね。
――マスクをかぶるからこそ、というと?
佃井 特に夏場はマスクをかぶると滝のように汗をかくんです。体力が削られて痩せてしまいがちですし、塗っていた日焼け止めも全部、流れ落ちてしまう。変身前のお芝居もある以上、急激に痩せたり日焼けしたりして見た目が変わってしまうわけにはいきませんからね。体型維持とお肌のケアには人一倍気をつかっていました。
――なるほど。特に印象に残っているエピソードはありますか?
佃井 やはり第32話です。部下を切り捨てて逃げ出した戦極凌馬を見限って、紘汰やその仲間の駆紋戒斗(くもん・かいと)たちと共闘することになるんですが、台本をもらうまでそんな展開になるとは思っていなかったので驚きました。と同時に、ものすごく嬉しくて。
佃井 その前に出演した『ゲキレンジャー』や『仮面ライダーW』もすべて悪者側だったんです。だから「やった! ついに正義の味方になれた!」って(笑)。耀子にとっても自分にとっても大きな分岐点だったので、「誰の未来を見届けるべきか、ようやく分かった!」というセリフは、思いを込めて口にしました。
――『仮面ライダー』の現場では、キャスト自身も先の展開を知らされず台本を読んで驚くという話を耳にしますね。
佃井 本当にそうで、心の準備が大変でした(笑)。『鎧武』は、登場人物が次々と脱落していくシリアスな物語だったので、キャスト同士でも「次、生きてるかな?」なんて話をしょっちゅうしていたのを覚えています。印象深い回といえば、第45話も忘れられません。
――まだご覧になっていない方のために詳細は伏せますが(笑)、戒斗と耀子が心を通わせる、じつに胸を打つエピソードでした。
佃井 物語の終盤ということもあって、自分なのか耀子なのか分からないくらい自然な感情でカメラの前に立てていました。あのシーンはテスト(リハーサル)の段階から感情が溢れて、涙が止まらなくなってしまって。監督から「最初からカメラを回しておけばよかったよ」と言われたほどでした。今思い出しても胸が熱くなりますね。
――湊耀子というキャラクターと、佃井さんご自身は似ているんでしょうか?
佃井 私はどちらかというと明るく賑やかな性格で、耀子はクールで隙のない女性。最初は自分とは正反対だと思っていました。でも演じていくうちに、彼女の根底にある一途さや、誰かを信じて守りたいという母性のような愛情に触れて、どんどん愛着が湧いてきました。彼女を通して人を一途に思う強さや、仕事に徹するプロ意識を教えてもらった気がします。耀子と一緒に、私自身も成長させてもらいました。
――もし、また『仮面ライダー』作品のオファーがあったらどうでしょう?
佃井 絶対に出たいです! 今度は徹底的な悪役にも挑戦してみたいです(笑)。善と悪、両方を経験させてもらったからこそ、より深みのある表現ができる気がしますし、いつかその日が来ることを祈っています。
――最後にひとつ。佃井さんはフルーツの桃はお好きですか?
佃井 もともと好きだったんですが、マリカを演じてからはさらに好きになりました。今では舞台の稽古場には桃のグミやジュースを差し入れで持っていきますし、自分用にもよく買います。お店で桃を見かける度に、耀子とマリカのことを思い出して、幸せな気持ちになりますね。
●佃井皆美(つくい・みなみ)
1987年12月18日生まれ 埼玉県出身
◯2007年、JAEに所属して、アクション俳優として活動開始。JAE退所後は舞台・映像・音楽の分野で活躍。2027年1月31日(日)に『佃井皆美 × youyo(門山葉子)Live ~はじまりの空~』(東京・目黒 Blues ALLEY JAPAN)が開催予定
公式Instagram【@minamitsukui】
公式X【@minami373minami】




