TBSを退社し、この4月からフリーになった話題のアナウンサー・宇垣美里さんの1stフォトエッセイ『風をたべる ‐makan angin‐』がついに発売された。『週刊プレイボーイ』で連載中のコラム「人生はロックだ!!」から抜粋した文章に加え、沖縄での撮り下ろしグラビアなど、テレビでは見られない宇垣さんの魅力が詰まった一冊になっている。

2年以上続く本誌連載でのこぼれ話やグラビア撮影への思い、理想の男性などプライベートな話までを語ってもらった。

――1stフォトエッセイ『風をたべる』がついに発売となりました。文章を書く仕事をしたかったそうですが、本を出すことも夢だったんですか?

宇垣 夢のまた夢というか! おこがましい話なんですけど、本がすごく好きなので携わるお仕事がしたいという思いはずっとありました。本棚の中に自分の書いた本が並んだら、どれだけ幸せだろうなぁと。

本屋さんにも見に行きたいです! 『週刊ヤングジャンプ』の表紙をやらせていただいた時も、並んでるところを見に行きましたもん。うれしくてニヤニヤしながら写真撮ってました(笑)。

――ぜひ、本屋さんで自撮りした写真を連載で公開してください! 宇垣さんは普段SNSを一切やらないので、そういう写真ってすごい貴重ですから。

宇垣 そうですね。私のプライベートの写真は、ほぼ週プレさんでしか出してないと思います。でも、連載用の写真は本当に大変で......。普段から写真を撮ってないので、編集さんから毎週のように催促がきます。

――今回のフォトエッセイでも連載で使ったプライベートショットをいくつか見ることができますけど、担当編集曰く「プライベート写真の宇垣さんは、"はしゃいでる"」そうですね。

宇垣 だって、根明(ネアカ)ですもん(笑)。普段は、めちゃめちゃやり切ってますよ! ひとりでフィンランド旅行した時も「今こんな寒いです」とか、連載用以外にも写真を送ってました。公園を見つけてはしゃいじゃって、ひとりでブランコを全力で漕ぐ写真とか(笑)。撮影タイマーをセットして、何枚もカシャカシャ撮ってました。

――フォトエッセイには、沖縄での撮り下ろしも収録。はしゃいでる写真もありますね!

宇垣 「猫だー!」とか言いながら猫と遊んで、引っ掻かかれて傷をつけてスタッフに怒られたり、食器屋さんでどれを買おうか悩んで時間がかかって注意されたりして。それでも楽しくやってましたよ。たぶん、はしゃいでたんだと思います。

――冷静ですね(笑)。これまでに増刊号や本誌でもグラビアをやっていますが、グラビアでの撮影は楽しめていますか?

宇垣 すごく楽しいです。ポーズを決める記念撮影とかは苦手なんですけど、グラビアはチャレンジが効くというか。いろいろな動きや表情をしているなかからいい写真を選んでくれるので、あとから自分の感覚と答え合わせするのが楽しいです。

――あがってきた写真を見て、受け入れられないこともあります?

宇垣 ありましたよ! それこそ週プレ本誌でグラビアをやった時に、「めちゃめちゃブサイク」って言ってNGにしようとした写真があったんです。でも編集さんが「いや、これがいいんだよ」って言うから掲載したら、アナウンス部の先輩たちや友人から「一番いい」って褒めてもらえて。

――昨年5月に掲載された『週刊プレイボーイ』24号の最終ページ? すごい可愛いですよね!

宇垣 くしゃっと笑ってる写真なので自分では気になっちゃうんですけど、それがいいとされることがすごく自由でグラビアのいいところだなって思います。自分の顔って鏡でしか見たことないので、周りから見えてる顔なんて知らない。だからこそ、自分の意見よりも周りの人がいいって思う写真を載せるべきだと思うんです。

――いろいろな表情を見ることができるとファンもうれしいと思います。表情といえば、アナウンサーの私生活って謎に包まれているので、意外な一面とか知りたいです!

宇垣 なんだろう......。普段は、関西弁。学生時代からの付き合いが多いので、友人は関西人ばかり。非常に狭い世界で生きてます。

――家ではジャージ着てます、とかないんですか?

宇垣 ジェラピケ着てます(笑)。でも、寝るってことを服装で切り替えたいので、寝巻きと部屋着は絶対に分けたい。家に帰ったらすぐメイクを落としてお風呂に浸かって、意識的にオフ状態にスイッチングするようにしてます。

――きちっとしていますね。部屋が汚いとかは?

宇垣 それもないですね。部屋に物がいっぱいある状態が好きじゃないので、余計な物があまりない。だから今、すごいストレスフルなんです! 会社から持ち帰った物がいっぱいあるのに、まだ仕分けできてなくて。積んでる物があること自体が不愉快なので、早く要らないものを処分したい!

――部屋といえば以前、連載コラムでテレビが小さいっておっしゃってましたが。

宇垣 小さいですよ。大学生の頃から使っているテレビなので。物が少ない部屋ですけど、物持ちはいいんです。大学1年の頃から使っていたパソコンも最近やっと買い換えましたし。

そういえば、最近、間違えてケータイを洗濯しちゃったので、最新のものに買い換えました。データは無事だったんですけど、洗濯機の中から自分のケータイが出てきて! お米の中にすぐ入れて。

――え? お米?

宇垣 お米って、水分を取ってくれるんですよ。お米に入れたケータイを持って行ったら、アップルストアのお兄さんに「それ正解です」って言われました。

――正解なんですか......!? 話は変わりますが、局アナの肩書きが取れた今、憧れの人や目指したい人はいますか?

宇垣 今までも憧れの人としてアナウンサーの名前を挙げることはなかったし、誰かになりたいと思ったことがないので難しい質問ですね。

でも、強いて言うなら『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ。むちゃくちゃだけど物凄いパワーにあふれていて、自分の力で全てを切り開いていく人で。絶対に負けない、明日は違う風が吹くってシーンも好きですし。自分の欲望と目標に忠実で、どんな力を使ってでも進んでいける女性はかっこいいしステキだなと思います。

――彼女の人生とはもちろん全然違いますけど、自分の力で切り開いていく部分は宇垣さんの生き方と似ている?

宇垣 あそこまで激しくはなれないですけど、目標としている姿勢のひとつです。あんな女性になりたいわけじゃないし、人間的にはマジで最低だと思います(笑)。

――では憧れというか、好きな男性のタイプは?

宇垣 頭のいい人が好きなんだなって思います。私、全力でしゃべると話を飛ばしちゃう癖があるので、会話の中で「それってどういう意味?」ってことが少ない人がいいんですよ。1から10まで話したいのに1・5・8・10って飛ばしちゃうけど、飛ばして5を話しても、2から4まで類推できるよね?って(笑)。相手も同じぐらいのスピード感でしゃべる人だと会話も楽しいし、好きだなって思います。

――お互いが飛ばして話していたら、全然違う話をしちゃってそうですけど。

宇垣 「こういうことだよね」って、ちゃんと理解の早い人がいるんですよ。感情論で話すよりかは、ロジカルに会話できる人がいいですね。そもそも自分が論理的なタイプなので、相手もそうじゃないと会話が成り立たないと思うんです。会話がディベートみたいになっちゃうこともありますけど、それが楽しくもあるので。

――4月からフリーになって、まだ半月。今後は女優に挑戦なんて噂もありますけど、演技レッスンは?

宇垣 まだ1ヶ月経ってないのでやってないですし、やりたいことも具体的に決まっていなくて。1年ぐらいしてから、やっと方向性がわかるんだと思います。もし女優をやるとなったら絶対仕上げてからいきますし、クイズ番組に出るとなったらめちゃくちゃ勉強すると思います。なぜなら、負けず嫌いだから。中途半端に出るぐらいだったら死んだほうがマシです。

――ドラマに出たら、すごい話題になりそうです!

宇垣 大爆笑されるでしょうね。だからこそ、ちゃんと本気でやらないと!

■宇垣美里(UGAKI MISATO)
1991年4月16日生まれ 兵庫県出身
○同志社大学卒業。在学中に「ミス同志社」に選ばれる。2014年、TBSにアナウンサーとして入社。数々の人気番組の担当を経て、今年4月からフリーに転身。TBSラジオ『アフター6ジャンクション』(毎週月~金曜18:00~/火曜担当)などに出演中

★宇垣美里1stフォトエッセイ『風をたべる-makan angin』発売中!
撮影/桑島智輝 A5判 ソフトカバー 176ページ、本体1900円+税
公式Twitter【@kazewotaberu】

4月20日(土)13時~、SHIBUYA TSUTAYAにて発売記念イベントを開催。詳細は、イベント公式HPにて
https://ameblo.jp/shibuya-tsutaya/entry-12446468147.html