
渡辺雅史
わたなべ・まさし
渡辺雅史の記事一覧
フリーライターとして雑誌や書籍への執筆をするほか、ラジオ番組やテレビの番組の構成作家としても活躍。趣味は鉄道に乗ること。国内の全鉄道路線に乗車したほか、世界20の国・地域の鉄道に乗車。
消費減税でウーバーイーツがどれだけオトクになるのか調べてみました
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第173回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
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2027年4月から2年間限定で飲食料品の消費税が8%から1%に減税される方針が閣議決定されました。これからの国会審議がスムーズに進めば、来年からスーパーなどで販売されている食品や、飲食店で販売されている商品をテイクアウトする場合の税率が下がります。
ウーバーイーツで注文した料理はテイクアウト扱いとなるので、現在の税率は8%。これが来年4月からは1%になることが予想されます。
税率が下がるので値段ももちろん下がるのですが、ウーバーイーツの場合は商品代金のほかにサービス利用料や配達手数料が必要となり、これらの税率は10%のままとなります。また、ほとんどの店で「デリバリー価格」を設定しているため、テイクアウトで税抜1000円の商品を現在も1080円以上で販売しています。そのため1080円が1010円に値下げ、といった感じで単純に値下げ幅を計算することができません。
そこで、現在のウーバーイーツの利用料金や商品価格をもとに、消費税が1%に下がった場合の料金を計算。どのくらいオトク感が出るのか調べてみようと思います。
まずは吉野家で牛丼の大盛、玉子、みそ汁、お新香を注文した場合。私の家近くの店舗における現時点の商品価格は牛丼大盛が1160円、玉子が200円、味噌汁が170円、お新香が280円です。これにサービス手数料373円と配達手数料50円が加わり、支払額は2233円になります。
税率が1%に下がるのは商品価格の1810円分。これが1%になると商品価格は1693円になり、今より117円安くなります。
サービス手数料は据え置きの税率10%ですが、これは運ぶ商品の価格によって定められ、今回注文したケースでは20%で計算されていたため、同じ手数料率で計算すると339円と34円安くなります。
配達手数料は商品によって変わらないので、商品価格1693円、サービス手数料339円、配達手数料50円で合計2082円。つまり、4月以降は151円安くなる計算となります。
一方、店でテイクアウトした場合の現在の価格は1055円、1%になった場合は989円です。ウーバーイーツとテイクアウトの価格を比較すると、1178円差が1093円差と縮小します。ウーバーイーツの販売価格は、店が運営側に支払う手数料も含むため、金額設定は高め。元の値段が高い分、消費減税額が大きく、差が縮まったということになります。
また、ガストでハンバーグミックスグリルとライスの大盛りを頼んだ場合。ガストはウーバーイーツの「お店と同価格キャンペーン」対象店なので、ハンバーグミックスグリルは1044円、ライスは310円。ここにサービス手数料270円と、配達手数料50円が加わり、トータルの支払額は1674円となります。
これが消費税1%になると、商品価格1267円でサービス手数料254円、配達手数料50円の合計1571円で、103円下がります。
現在のテイクアウト(【ごはん特盛】ミックスグリルデラックス弁当)は税込価格1499円。これが1%になると1402円で、97円下がります。
ガストの場合、店舗の立地によって店内価格が変わるので多少異なりますが、都心部の店舗の場合、ハンバーグミックスグリルの店内税込価格は1044円、ライスの大盛りは税込329円でトータル1373円。現在のデリバリー価格と店内価格の差は301円ですが、1%になると198円と、その差が100円台にまで縮まります。
計算上では1食あたり100円から300円ほどの値下げとなるので、飲食店のウーバーイーツ利用者は若干増えると思います。
それよりも注文の増加が期待できそうなのが、買い物代行サービスのピック・パック・ペイ。1回あたりの注文金額が3000円から4000円と、飲食店の注文より高くなることが多いので、減税による値下げ幅も大きくなります。
今後は積極的にピック・パック・ペイの依頼を受け、配達エリアの各スーパーの商品の位置を把握するなど、27年以降の注文増加に備えたいと思います。