
呂布カルマ
Ryoff Karma
呂布カルマの記事一覧
1983年1月7日生まれ、兵庫県出身。名古屋市在住。JET CITY PEOPLE代表。ラッパーとして活躍する一方、グラビアディガー、コメンテーターとしても異彩を放つ。
公式X(旧Twitter)【@Yakamashiwa】
『週刊プレイボーイ』でコラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」を連載している呂布カルマ
ラッパーとしてはもとより、グラビアディガー、テレビのコメンテーターなど、多岐にわたって異彩を放っている呂布(りょふ)カルマ。『週刊プレイボーイ』の連載コラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」では『AIの進化』について語った。
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★今週のひと言「間近に迫るシンギュラリティ。AIが進化した先の未来は?」
シンギュラリティ。ここ数年で耳にすることが多くなった。簡単に言うと人工知能が人間の知能を超える転換点。個人的にはもうとっくに超えられてるとは思っていたが、それがいよいよ現実となったというのだ。
AI開発のトップランナーたちが次々にAI開発全体をスローダウンさせるべきだと発信し始めた。現在の先進的なAIは人に作られるというよりは自己学習して人間の想定外の能力を得てしまっているらしい。つまり人間のコントロールが利かないレベルに達してしまったようなのだ。
飼い犬に手を噛まれるというか、今まで便利使いしてきたAIが自分たちより力を持ってしまったとき、AIに何をされるかわからない怖さがあるのだ。
かつての核開発と似ている。敵国を攻撃するための核がいざ敵国も持つようになり、お互い核を向け合うことに疲れてしまい、核を持たないように、数を減らす方向へとシフトした。
AIにおいてもその段階に入ったのだ。アメリカと中国は、今もなお熾烈(しれつ)な最先端AIの開発競争をしている。どちらかが降りればどちらかに出し抜かれる。すでにチキンレースは始まっていて、それによってどちらかが完全にアンコントロールなAIを生み出してしまえば、その先に敵も味方もない。そこで人間は滅ぶというのだ。
ある学者がたとえとして、こんなことを言っていた。
藤井聡太と将棋で戦えば必ず負ける。でも、どのような手で負けるかは想像もつかない。しかし負けることだけは確定している、と。
腑(ふ)には落ちる。
では、人間が滅ぶとはどういう意味か。文字どおり地球上のすべての人間が死に絶えることを指すのだろうか? さすがに人間もそこまでバカではないはず。
AIが自発的に何かをなすときに人間の存在など歯牙(しが)にもかけず、結果として大勢の命が奪われたり、人間にとって過酷な環境になってしまう、なんてことは十分に考えられる。人は人のままではいられなくなり、何かしら別の形に変化していく。
俺がかねて提唱している人間のサイボーグ化がそれに当たるのではないだろうか。それを絶滅というならそうかもしれないが、そもそも絶滅させる必要があるのかも怪しい。
人は肉体を持っている以上それを簡単に手放したりはしないだろうが、そのときの環境に適応するためなら体を変化させるしかない。
自分たちよりはるかに優秀なAIやロボットとの共存が当たり前になるにつれて、生身の体に対する不自由さや劣等感に苦しみ、自らをサイボーグへと変化させていくのだろう。
そうなってしかるべきだし、AI研究者たちにとっても当然その未来は見えているはずだ。
それが今になって急に警鐘を鳴らし出したのには不自然さも感じなくはない。言っていることはウソではないだろうが、何年も前から予見できていたはずだ。やみくもにその先に何が待っているかもわからないまま突っ走っていたなんてわけはないだろう。
つまり何かしらの目的があって示し合わせたかのように発信し出したのではないだろうか。
それは暴走するAIを脅威と見なし、その対策のための予算を取ろうとしているのかなんなのか。いずれにせよシンギュラリティはすでに起こったっぽいが、一方の人間たちはのんきに極めて人間らしい悲喜こもごもにいまだ夢中だ。
この結果は俺たちが思っているよりもずっと早く目に見えてくるはずだ。俺はそれを怖いというよりは楽しみにしている。